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Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
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リスト「ディーノさん、大丈夫ですか?」

リストはディーノに言う。
ディーノは静かに頷く。リストはレイを見て目を閉じながら言った。

リスト「事情は後で聞きますので、今は」

そこで言葉を切るとリストは狐に向き直る。
レイはリストの横に立ち、小さく名を名乗る。
同様にリストも名乗り、二人は構えた。

キサラ「あ、えと・・」

キサラはディーノに話しかけようとするが、俯き、すぐに槍を狐に対して構えた。

リスト「ディーノさん」
ディーノ「なんだ?」

ディーノがリストを見ずに大剣を構えつつ、聞いた。
リストは狐の尾を指差して言った。

リスト「先程見たのですが、尾の付け根に妙な魔気石がありました・・・学院長の時のような」

リストがそういうとディーノは三尾の狐を注視する。
すると尾の付け根辺り、背中の方から魔気の微妙な歪みを見た。

ディーノ「破壊すればいいのか」

ディーノは淡々と口にする。
リストはフッと鼻を鳴らす。ディーノはその態度を了解の返事と取り、走り出す。
そして、狐の頭上へと跳躍するが、敵は地面を蹴って、走り出す。

キサラとリストは詠唱を開始する。
キサラは赤の魔法陣、リストは緑の魔法陣を展開する。
二人の詠唱は同時に完了する。

キサラ「フォトンブレイズ!」
リスト「コードブースト、エアブレイド!」

狐の体の回りに赤と黒の球体が出現し、狐を包もうとするが、狐の足が早く、過ぎ去った場所で爆発が起こる。
無論、その素早さのせいかリストから放たれた地を走る真空の刃もかわされる。

レイは敵の動きを把握しつつ、鉤爪を降り下ろすが避けられる。

レイ「ちっ」

レイが軽く舌打ちする。
リスト達もどうするべきか決めあぐねていた。
その時、キサラがリストに言った。


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あきゅろす。
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