Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
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その頃、リストとキサラもその雄叫びを聞いていた。
ちょうど山道を下っていると川が見え、そこから川を登っていこうと考えていた時だった。
キサラはその雄叫びを聞いて、行こうとした瞬間リストが止める。
キサラは苛立った表情でリストを見るが、リストは少し遠くの山道に道の端で集まって震えた商人達を見つけた。
リストは近付いて、若い商人に何があったのか聞くと、
「あいつだ、あの化け物が出たんだだよ」
リスト「女性ばかりを襲うというのとは別ですか?」
「あんなもんの方がマシだよ、女を襲うの方は殺したりはしないんだよ、飛びかかってきて違うと分かったらどっか行くけど、奴は違う。奴は【6年前】からずっとこの森にいる狐のバケモンなんだ」
若い商人が震えて膝を着くとリストはお礼を言ってキサラに告げる。
リスト「行きましょう、ディーノさんが心配です」
キサラ「うん、行こう!」
キサラは力強くそう言うとリストと共に走って川を登り始めた。
ディーノ「レイ、そっちに行ったぞ!」
ディーノが叫ぶと三尾の狐はレイに飛びかかるが、レイはまるでそれを感じ取ったかのようにかわした。
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