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Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
ページ:6
少女は俯いていたが、ハッと顔を起こして立ち上がり、洞窟から出る。
ディーノも異変に気付く。
何かの遠吠えのようなものを聞いたからだ。

???「あいつ、また出たのね」

そう言うと彼女は鉤爪を拾うと右手に装着する。
ディーノもそのあとに続いた。

しばらく進んでいくと拓けた場所に出た。
そこには端の方でリスや小鳥などの小動物が身を寄せ合って縮こまっていた。
少女はそこに近づき、話し掛ける。
小動物は彼女を見ても逃げ出さなかった。

???「奴は何処に行ったか分かる?」

そう言うと、少女は振り替える。
そこには、巨大な狐がいた。
ただの狐とは思えないほど大きい。
まるで大樹のようだった。体色も紫色で目は血のように真っ赤にギラついていた。
尾も3三本あり、尻尾の先からは青白い炎が燃えていた。

???「この山から出ていきなさい!」

少女はまるで獣の如く飛びかかり、鉤爪を振るう。
しかし、三尾の狐は少女よりも早く動き、少女の頭上へと移動していた。
そして尾を彼女に叩きつける。

???「がぁっ!?」

彼女は三本の尾にその場で連続で叩かれ、地面へと直下する。
しかし、ギリギリの所でディーノが救出する。

三尾の狐がディーノに向かって来るが、ディーノは左手に彼女を抱えながら、右手で大剣を地面に振り下ろす。

ディーノ「地導斬!」

ディーノが振り下ろした大剣からは地を滑るように紅い三日月の刃が飛ぶ。
それを三尾の狐は飛んでかわし、ディーノから距離を取っていた。

???「何で来たの!?」

少女は驚いていたがディーノは静かに言った。

ディーノ「こいつがいるからか?」

ディーノがそう言うと少女は頷き、言った。

???「私だって山から出て探しに行きたいけど・・ここの動物は私にとって家族も同然なの。12歳の時に親に捨てられてから6年間、私はここの動物達とずっと一緒に過ごしてきた。だから、あいつは許せないの!みんなを食べてしまうあいつが!」

少女がそう言って奮い立つとディーノも一緒に構える。

???「あんたは逃げていいのよ?」

ディーノ「お前は俺を助けた。なら俺もお前を助ける」

そうディーノが言うと少女は少し笑ってディーノに言った。

???「あんた、名前は?」

ディーノ「ディーノ、ディーノ・グランバスだ」

そう言うとディーノは大剣を銃へと変形させ、銃弾を発射させようとする。そして少女はゆっくりと言った。


レイ「私はレイ・プライザム。よろしく、ディーノ」



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