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Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
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キサラ「思ったより高くないのね、道も整備されてるし」

三人はテケル山の麓に来ていた。
スタイディムからそう遠くない場所にあるためすぐに着いたが、当のテケル山はそれほど高くなく、山道が整備され、歩いて越えることも難しくないものだった。

リスト「一応歩いて通ることも出来ますが・・」

リストは辺りを見渡すと、一人の中年の男性が馬にエサを与えていた。後ろには荷車があった。
リストは男性に馬車を引いてもらえないか交渉のするために男性と話を始めた。

「あー、すまんな。今は人を乗せたくないんだ」

リスト「何故ですか?」

「金積まれても難しいぞ、なにせ最近は人を乗せた馬車が正体不明の何かに襲われるからな、特に【女】はな」

そう言うと男性はキサラを見る。
リストは少し考えてから男性にお礼を言って、ディーノとキサラの元に戻る。

キサラ「ダメ?」

リスト「はい、最近は山の中で女性が何かに襲われているそうです」

それを聞いたキサラの背筋はゾクッとした。
しかし、ディーノは何も聞かなかったかのように山道へと歩を進めた。

キサラ「ディーノ、何してるの?」

ディーノ「行こう」

キサラ「あのね、ディーノはそこまでバカじゃないと思うけど、私は女なんですけど」

そう言うとディーノが不思議そうにキサラを見ながら口にした。

ディーノ「それは知っている」

キサラ「じゃあ!」

するとディーノはキサラの元まで戻り、頭に自身の右手を置いた。

ディーノ「だから、守る」

いつも通り抑揚もなく、淡々とした言葉だったがそれを聞いたキサラの顔はリンゴのように赤くなった。

ディーノ「?」

キサラ「い、行くよ!」

キサラは足早にディーノの脇を通り抜ける。
ディーノはキサラの後を追い、リストは小さく呟いた。

リスト「仲がよろしいですね」

そう呟くと二人の後を追った。


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あきゅろす。
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