Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
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リスト「これは、現在学院で発生している行方不明事件の被害者のものなんですよ」
リストがそう言うとキサラは首を傾げるが、それに該当しそうな答えを口にした。
キサラ「もしかして私達が聞いた悲鳴は、成績優秀者で行方不明事件の新しい被害者?」
キサラが疑問を抱えながらそう答えるとリストは頷く。
リスト「僕はそれについて調べていたんですよ、そしたらまあ、あなた方をね」
リストはそう言ってキサラを見るが、キサラは不思議に感じたことを口にする。
キサラ「そういえば、リストは授業受けないの?」
するとリストは一瞬目を伏せ、すぐに笑顔を作って言った。
リスト「サボりました」
キサラ「ちょっと!?」
そのキサラの反応を見てリストは含みのある笑みを浮かべる。そこに先程まで沈黙を守り続けていたディーノが口を開いた。
ディーノ「本当か?」
ディーノがそう言ってリストを見る。
リストはその目に刹那、恐怖や威圧を感じた。
そして顔をうつ伏せた。
キサラ「ディーノ、ちょっと怖いよ」
ディーノ「そうか?」
キサラが苦笑いしながらディーノに言う。
ディーノは特に表情も変えず、何が?とでも言いたげにそう言った。
一方でうつ伏せていたリストの瞳孔は開き、口も開いたまま、リストは出てこないように鍵をかけていた記憶を呼び起こしていた。
「マジリスクの祖先なのに、これだけ?」
「もっと大魔術とか頼むぜ」
「リストくんってもっと凄いことできないの?」
「結局お前は・・・・」
「才能が・・
―――――――ナインダヨ
ディーノ「リスト!!」
ディーノの声でハッとし、顔を上げるがその表情にキサラは驚いた。
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