Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
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一行は港に到着するととレイゴッドまで向かうが街への入り口が閉じられていることが見て取れた。
キサラ「さすがにあの惨状の後のすぐには無理かな?」
ディーノ「俺達が出てきた場所はどうだ?」
するとディーノが示す場所を見てきたルーギスが足早に戻り、報告する。
ルーギス「ダメだった、途中で土砂崩れのせいか進めなかった」
仲間達がどうするべきか話していると、ディーノ達と同様に街に来たが立ち往生を食らっていた旅人にリーナが話を聞いていた。
しばらくしてリーナが戻ってくる。
リーナ「復旧がされているみたいですよ、3日ほどで開くみたいです」
そう言うとリーナはディーノを見る。
他の仲間もディーノを見つめる。
ディーノ「仕方なかっただろう?」
少し焦っているディーノの様子を楽しみつつ、リーナが口にする。
リーナ「3日もこの辺りで時間を潰すことって出来るでしょうか?」
そう考えていると先程リーナと話していた旅人がディーノ達に話しかけてくる。
「皆さんはこのあとどうされるのですか?」
その少し年老いた男はディーノ達に聞いてくる。
リストがそれに答え、中に入りたいが3日の間何かで時間を潰したいが何かないかを男に訊ねた。
「ふむ、そういえばここから少し東に向かった所に集落があるのはご存じですか?」
リストが考え込んでいると、ルーギスは頷き、リストへ教える。
「明日の夜にそこで何か祭りをやるそうなので行ってみてはどうでしょうか?」
それを聞くとリストは男に礼を言う。
男は、いえいえ、と言い、その場から立ち去った。
リスト「ディーノさん、どうしましょうか?」
ディーノ「いいじゃないか、このところ戦いばかりでみんな疲れてもいるだろうし」
ディーノがそう言うとそれに異論を唱えるものはおらず、ルーギスは口にした。
ルーギス「ここから東に、平等集落カッスレイという集落がある」
キサラ「平等集落?」
ルーギス「多種多様な人間が集まる街、いや、昔は街と呼べる代物でなかったから集落と言われていたが、今ではその多種多様な人間達が知恵を絞りあって街と呼べるものにまで発展させた」
レイ「多種多様な人間ってまさか」
ルーギス「そう、普通の奴もいれば、犯罪を犯したもの、家族のいないもの、技術はあるがあぶれたものなど様々だ。だが無法地帯という訳ではない。街をより良くしようと考えているものが多い。ま、多少は悪どい人間も普通の街よりは多いが」
ルーギスがそう言うと、キサラやレイがあからさまに嫌な表情を浮かべる。
一番後ろでいたプルルに関してはぬいぐるみに鼻から下を埋めながら俯いていた。
それは街を嫌悪したのか、リストと話せないからなのか、どちらかは分からなかったが。
ディーノ「行こう、大丈夫だ」
ディーノがそう言うとキサラとレイの不安は少し拭われた。
そこでリストがフォローするように口にした。
リスト「ま、実際どうかは別として、ディーノさんとルーギスさんのような見るからに強そうな人を見て、吹っ掛けてくる方も少ないでしょう」
リーナ「私なら気付かれずに相手を麻痺させられますけど?」
リーナはキョトンとした顔で、香水と扇を見せる。
キサラ「それだけはだめ!」
リスト「それだけはやめてください!」
レイ「それだけはだめ!」
リーナは、冗談ですよ、とクスクス笑いながら答える。
3人にはそれが冗談に見えなかった。
ディーノ「リーナ、数が多ければ頼むかもしれない」
リーナ「では、常に手にかけておきますね♪」
キサラ「ディーノ!!」
ディーノも笑いながら、お前達は面白いな、と答える。
そこで初めてキサラ、リスト、レイはディーノにからかわれたのだということに気付いた。
リスト「これが大人ってやつですか?」
レイ「なんか、ディーノにやられたってのが癪だわ」
キサラ「絶対にいつかし返す」
三人がそう決意していると、すでに出発していた。
その大人二人とルーギス、プルルに呼ばれた。
そして、一行は、レイゴッドの東にある平等集落カッスレイを目指すこととした。
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