Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
ページ:10
レイ「プルル・・なの?」
ルーギス「これはどういう事だ?」
二人は状況が掴めず、呆然とプルルを見ていた。
プルルは術の詠唱を開始する。
アスターがホゴスが背後から迫ってくる。
ルーギス「レイ、プルル、リストを頼むぞ!」
ルーギスが向かってくるホゴスに左手に装着した大盾をぶつける。
ホゴス「な!?」
ルーギス「悪いな、選手交替だ」
ホゴス「弱くなってるじゃないか」
そう軽口を叩くホゴスをルーギスは押していく。
プルルが何をする気かは何となく分かった為、その為の時間を稼ごうと自分の疲労や負荷は考えずにホゴスを抑えることだけを考えていた。
プルルは術の詠唱を終える。
そしてリストに両手をかざしながら口にする。
プルル「リザレクション」
リストを中心に地面に魔法陣が展開し、そこから吹き出す光の粒子が、リスト、レイ、ルーギス、リーナなど仲間達の傷をたちまち癒した。
リスト「ん・・」
地面の土を掻くようにしてリストがゆっくりと起き上がる。
レイ「リスト!」
リスト「僕は・・・」
リストは目の前にいる女の子と目が合う。
女の子は安堵の表情を浮かべる。
それを見たリストは分かる。
リスト「プルル、ですか?」
その言葉を聞いた女の子は小さく頷く。
リストは優しく微笑み、完全に立ち上がる。
リスト「あなたはそうやって僕を助けてくれたのですね、二回も」
リストはプルルの頭を撫でる。
プルルはリストのその行為を嫌がることなく、無邪気な笑顔を浮かべて、小さく笑う。
しかし、すぐに状況を思い出し、武器を構えてホゴスとアスターを睨み付ける。
しかし、プルルの視界にリストの腕が見える。
レイ「ちょっとリスト、また戦うの!?」
リスト「ええ、そのつもりです」
レイ「あんた、またやられたらどうするのよ!?」
リスト「今度は負けませんよ」
レイ「いいから、私やプルルに任せなさいよ!」
レイはそう言って鉤爪や足のプロテクターを確認してリストの隣に立つ。
リスト「たとえどんな姿でもプルルですよ?」
レイ「何言って・・」
リスト「必ず守ります」
そう言うとリストは手袋を音を鳴らしながら着け直す。
レイはその光景を見て構える。
しかし、後ろでプルルが唸っていた。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!