Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
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レイ「誰!」
レイが声を上げるが誰もいない。
そんな矢先、リストがレイの視界に入る。
リストがアスターに弾き飛ばされて地面を転がる。
レイ「リスト、しっかりしなさい!」
レイはリストに先程ディーノに使った魔気とは違う魔気を練り上げ、リストに手をかざす。
レイ「治癒功」
リスト「すみま・・・せん」
リストの声はかなり弱々しかった。
レイがアスターを見るとこちらに向かってきていた。
その間にリーナが割り込み、扇を閉じてその細長い棒状の扇を再度開きながら一閃する。
リーナ「薙桜!」
桃色の刃がアスターの顔面へと飛来する。
アスターは【ドライヴ】を発動した左眼でその刃を捉え、寸前でかわし、斧をリーナに振り下ろす。
リーナ「!?」
リーナとアスターの間に傷だらけのリストが割って入る。
リストは手練術の発動が甘かったのか、斧の一撃を消しきれず、斧の刃が彼の胸と腹部を引き裂いた。
リスト「がっ!?」
リストはそのまま後方に吹き飛ばされる。
地面に伏した彼は動かない。
彼の体の下から血が流れ、血溜まりの中に彼が伏している。
その光景をプルルは見てしまった。
リーナ「リストさん!」
レイ「リスト!」
ルーギス「リスト!?・・どけえ!!!」
ルーギスは全力でホゴスを吹き飛ばす。
そして、走りながら魔術を詠唱し、リストにその魔術を浴びせる。
ルーギス「深き傷を暖かき光により正せ、キュア!」
ルーギスが最上位の回復魔術を発動する。
レイも駆け寄り、回生功を発動する。
ディーノとは違い、反応はあるが、リストの生命力に生死がかかっていることには変わりなかった。
ルーギス「起きろ、リスト!」
レイ「ここで死んだら許さないから!」
そう言って声をかけるがリストは顔を上げない。
プルルはその場でフラフラと立ち上がる。
そしてアスターとホゴスに向かってゆっくり歩いていく。
リーナがプルルの手を掴むが、リーナはすぐに離してしまう。
リーナ「!?・・プルル?」
プルルはキッとホゴスとアスターを睨み付ける。
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