Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
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ルーギス「なあ」
レイ「何?」
ルーギス「本当にリストは・・・その・・そういう奴じゃないはずだな?」
リーナ「バレてしまいましたか・・」
ルーギス「や、やはりなのか!?」
ルーギスの発言に、あー聞かれてしまったと言いたげな表情を浮かべるリーナだったがすぐさまレイが否定する。
レイ「リーナ!勝手なこと言わないでよ」
リーナ「どうしたんです?」
レイ「リーナが口にしても私がリストに嫌味言われるんだから!」
リーナ「いいじゃないですか」
リーナはレイに満面の笑みを向ける。
レイはもうリーナには何を口にしても軽く受け流され、効かないということを悟った。
そんな話をしているとリストがレイとルーギスに近付いてきて口にした。
リスト「申し訳ありませんでした、個人的にレドムに会うのは避けたかったのです」
ルーギス「よければ詳しく聞かせてくれるか?」
リスト「・・・全てを話すことは出来ませんが、一部なら」
レイ「それでもいいわ」
リストが話すと聞いて、リーナはプルルの肩に手を置いて抱き締める。
ディーノもレイ達に近寄る。
キサラはその後ろから。
リスト「レドムは僕の両親の自殺の原因、と言いましたがレドムが僕にそう言ったのです。もしかしたら何者かに殺されたかもしれないと思い、レドムに聞いたら『自殺だ』としか話してくれなかった。僕はレドムが僕の両親の事をなぜ秘匿するのか分かりませんでした」
ディーノ「リスト」
リスト「何でしょうか?」
ディーノ「正直に全てを話してくれ、でなければレドムに会っても俺達は不信感を抱いてまともに話すことが出来ないだろう」
ディーノがそう言うとリストはどうするべきか考えており、迷っていた。
リストはあまり自分の事を話したくないのだろうか、別の話に切り替えようとしているようにディーノには見えた。
ディーノ「リスト、俺達が信用できないか?」
リスト「そういう・・・わけでは・・」
そう言ってリストは仲間の輪から外れてしまった。
そして、そのまま言葉だけ6人に投げ掛ける。
リスト「信用していないわけでありません。ですが・・今は話したくないです」
リストはそう口にすると、少しずつ歩き始めた。
ディーノはそのリストの横を歩いて抜き去る。
ディーノ「分かった、話せる時になれば頼む」
リスト「すみません・・それから、ありがとうございます」
リストはそう言うとプルルを笑顔で呼び、手を繋いだ。
ルーギスも3人の後ろをついていく。
リーナ「キサラ」
キサラ「な、何?」
レイ「行こう、てかキサラまでなんで落ち込んでるの?」
キサラ「な、なんでもないよ」
キサラはそう言うと、二、三の深呼吸のあと、いつも通りの笑顔に戻る。
キサラ「うん、笑顔で行かなきゃね!」
レイ「よし、じゃ、行こっか」
レイとリーナにそれぞれの手を引っ張られ、キサラはディーノのあとをついていった。
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