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Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
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キサラ「単純にあいつらがやってることが許せなかったからかな、それに対抗するための所にいたかっただけだよ」

早口とも取れるような速度でパパッとキサラは口にした。
ディーノはその態度に違和感を覚えた。

ディーノ「本当か?」

ディーノは鋭い目つきでキサラを睨み付ける。
キサラはディーノと目が合い、ビクッと肩を震わせて、すぐに俯きながら口にした。

キサラ「そのディーノの目、嫌だよ・・」

ディーノ「・・・・すまない」

ディーノはそう言うとすぐにその鋭い目を止め、普段の何を考えてるか分からない状態へと戻る。

ディーノ「これ以上は深く聞かない」

キサラ「多分、これから先も話さないと思うよ」

ディーノ「?」

キサラはディーノに背を向ける。
ディーノはその背中から悲愴な気持ちを感じた。

キサラ「話したら・・・ディーノは私を軽蔑すると思うから・・・」

キサラは肩を僅かに震わせながらそう言ってディーノに背を向けたまま歩いていってしまった。

ディーノはそのまま、空を見上げる。








客室前の廊下でレイ、ルーギスはキサラとすれ違う。

レイ「あ、キサ・・ラ?」

ルーギス「どうしたんだ?」

ルーギスは心配そうな表情をしているレイに話しかける。

レイ「うん、キサラが泣いてた気がするけど・・気のせいかな」

ルーギス「甲板の方から来たな、行ってみよう」

そうルーギスが言うと二人は甲板へと向かう。
そこには船の手すりに腰を預けて空を見上げるディーノがいた。

レイ「ねえ、ディーノ、キサラが泣いてたみたいだけど何か知らない?」

レイがそう聞くとディーノは静かに口にした。

ディーノ「何なんだろうな、分からない・・」

空はそんなディーノの暗い気持ちとは裏腹に綺麗な青空だった。



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