Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
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「ねえ、どういうことなの!?」
キサラは通信機で仲間と連絡を取ろうとするが、繋がらない。
その異常な現象によりキサラは平静さを失っていた。
(膨大な魔気を感じる・・・人や機械が生み出すにはあまりに強大すぎる)
ディーノは街に広がる異常な魔気を感じていた。
街は止まっていたのだ。
死んでいた、終わっていた、という表現とも違う。
止まっていたのだ。
街には普通に人々がいる。
商いをする人、買い物をする人、走り回る子どもなど暮らしがそのままの状態で止まっていたのだ。
(・・試すか)
ディーノは大剣を構えた。
突然のディーノの行動に目を丸くする。
「ディーノ、何をする気なの?」
ディーノは大剣を振りかぶり、子どもに向かって振り下ろした。
「やめて!」
キサラがそう叫ぶ頃には大剣は振り終わっていた。
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