Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
ページ:3
二人はホドルムの前に来たが、キサラは不自然に思った。
「どうしたんだ?」
ディーノはキサラに聞いた。
キサラは視線だけディーノに向けて言う。
「普段は正門に兵がいるはずなんだけど・・・」
今は誰もおらず、門は閉まっていた。
門そのものは帝国兵の持つ認証カードのみで開くようになっているため、いなくても特に問題ではなかった。
「開くにはどうすればいいんだ?」
ディーノがキサラに聞きながら、大剣の柄に手をかける。
「私がカードを持ってるから開けてくるわ、だから剣から手を離しなさい」
今にも門を破壊しようとしているディーノを言葉で抑えつつ、キサラは門を開きに行った。
認証カードを差し込むための部屋にも兵の姿は無かった。そして、何の問題もなく、門は開き、街への道は開かれたが・・・。
「何よ・・・これ?」
そこには、何一つ変わらない街並みが広がっていた。
【その現象】が無ければ。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!