Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
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街並みは普通であった。
供給街道のような賑わいがあるわけではなかった。
だが、人がいないわけではない。
様々な様子の人がいる。
恐らく全員が【神】(オール)の恩恵を受けに来ているのだろう。
リスト「奥の神殿にレイゴッド教の教祖様と御神体である【神】があるらしいです」
リストが指差した先には荘厳な神殿がそびえ立っており、その入り口の前にはたくさんの人が集まっていた。
いざ、向かおうとするディーノ達にルーギスが声をかける。
ルーギス「すまない、私は少し失礼する」
キサラ「え、ちょっと」
リスト「ほっときましょう、何を考えてるのやら気になりますしね」
リストは冷たくそう言った。
その雰囲気はディーノに似ていた。
プルルがふるふると首を横に小さく振りながらリストを見ていたため、リストはすぐにいつもの穏やかなリストに戻る。
リーナ「じゃあ、行きましょうか」
リーナの一言にディーノは頷き、神殿の前まで行くと、急に赤色の鎧を着込んだ兵士達に囲まれる。
キサラ「な、何!?」
兵士達がディーノ達を囲みつつ、ディーノ達の正面の兵士達が道をあける。
そこから他の法衣とは明らかに装飾の違う赤色の法衣を着た男性が歩いてくる。
リストはリーナにしか聞こえない声で小さく話す。
リスト「リーナさん、周りの兵士を眠らせられますか?」
リーナ「全方位の兜被ってるから香りが届く前に捕まると思います」
リスト「そうですか、分かりました。ありがとうございます」
リストはそう言うと静かに両手から魔気を放出する。
ディーノもゆっくり大剣の柄に手をかける。
しかし、その道から現れた男性はレイを見て一言言った。
???「あいつによく似ている・・・おかえり、レイ」
そう言うと、兵士達は武器をおろし、レイの腕を掴むが、レイは腕を振り払う。
そのタイミングでキサラがレイを引っ張って引き寄せる。
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