『ドラゴンクエスト ─運命に抗う者達─』 ページ:7 リヴァイアサンが口から水を高速に射出した水流ブレスを吐こうとしている。 サヤはそれを見ていた。 サヤ「ふむふむ」 サヤの瞳に無数の数式が映し出される。 サヤ「計算できましたぁ♪」 そして水流ブレスがサヤに向かってくる。 サヤはその場で体を横回転させ、ムチを回す。 すると水流ブレスをムチが弾き、無効化する。 《馬鹿な!?》 サヤ「ちゃんと頭、使いましょうねぇ♪」 サヤはそう言って、ニッコリと笑う。 リヴァイアサンにとってそれは悪魔の微笑みと同義だった。 バロン「よそ見とは余裕じゃなあ!」 バロンは頭上からリヴァイアサンの鼻を掴み、船へと叩きつけようとする。 リヴァイアサンが抵抗しようとした時だった。 バロンは手を離す。 するとサヤが算盤を構えて下から跳躍してきていた。 サヤ「懲りない方ですねえ♪まだ壊しますかぁ♪」 サヤの算盤の一撃がリヴァイアサンの顎を捉え、リヴァイアサンは空を見上げる形となる。 その視線の先にはクロードとミリアが待っていた。 二人はそれぞれの刀と剣を重ねてクロスさせていた。 ミリア「クロード、これで…」 クロード「ああ、俺のやり方に合わせろ」 そして同時に剣と刀を振り抜くとクロスされた水色の刃が飛翔する。 ミリア「双翔斬!」 クロード「双翔斬!」 飛翔する刃は、リヴァイアサンの頭を捉え、そのまま頭部と体の幾分かを4等分にし、そのままリヴァイアサンは霧散した。 クロードが着地し、まだ闘気に慣れていないミリアをキャッチする。 するとクロードに抱かれているミリアの手に青の宝玉が落ちてきた。 クロード「それ…」 クロードは自身の鞄から赤の宝玉を取り出す。 クロード「何か意味がありそうだ、ミリアに預けるよ」 ミリア「そ、それはいいけど……早く下ろして欲しいなぁ…」 クロードはミリアを甲板に立たせるとクロードから赤の宝玉を受け取り、魔法の鞄へと仕舞った。 [*前へ][次へ#] [戻る] |