『ドラゴンクエスト ─運命に抗う者達─』
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ソロア村に到着すると街の奥に洞窟の入り口のようなものが見える。
そこかしこに見える家屋も変わった形をしており、洞窟付近にはトロッコのようなものも見える。
リアラ「この村はそこにある洞窟から鉱石を取って武器や防具を打って、それらを国に納品しているんです」
クロード「鍛冶職人の村、ということか」
リアラ「はい、そうなります」
リアラは笑うと自分の家に到着する。
お礼がしたいと招かれ、クロードが中に入ると中年の男性が肩にギブスを巻いて包帯で固定していた。
「娘を助けていただきありがとうございます」
クロード「いや、気にするな」
リアラ「お父さん、無理しないで」
クロードはあまり医療などに詳しくはないが、その怪我がかなり重いものではないかと思った。
「だが、セイタス帝国のオルグ皇帝に早く兵器を納品しなければ……」
リアラ「だから、それは………いいからお父さんは休んでて!」
クロード「ここは…セイタス帝国の大陸か…」
クロードはクルスの呪文によって、全く違う大陸に飛ばされていた事を理解する。
エルラント王国が治める大陸、オルグ皇帝が治めるセイタス帝国の大陸、ツェルナ皇女が治めるアクレプ皇国の大陸の3つがこのアルムスレイの世界には存在する。
クロード「何があったか聞かせてはくれないか?」
リアラ「え、でも…」
クロード「よそ者で関係はないのは分かる、だが困っている人を放ってはおけない」
クロードがそう口にすると、リアラは一度父親をチラリと見てからクロードを見て話し始めた。
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