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『ドラゴンクエスト ─運命に抗う者達─』
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エルラント城にてレイナートはアルギアに報告を行なっていた。

アルギア「え?また近衛騎士を解雇したのかい?」

レイナート「はい……これで56人目ですよ」

アルギア「レミリアも頑張ってくれてはいるけど、この件に関しては荒れているね…」

レイナート「どうされるんですか?」

アルギア「どうもしないよ……しばらくはやっぱり一人にしておいた方がいいのかもしれないね」

レイナート「そうですね」

アルギア「まあ、帰ってきてからしばらく部屋に篭りきりになっていたのに比べたらマシなのかもしれないけどね」

アルギアはそう言った。
レイナートは一通りの報告を済ませると、小休止を取ることとした。


クロードが大穴を閉じてから1年の月日が経つ。
ミリアはしばらく塞ぎ込んでいたが、ここ最近は荒れているというか【悲しさや寂しさを紛らわせる為】に、兵士が行なう魔物討伐の仕事などを勝手に手伝ってきていた。
だが、実際助かっている場面はある。

ここ半年辺りで今まで見たこともない魔物が見られるようになってきたからだ。

バロンやサヤは普段通りに過ごしているが、やはりミリアが心配なようで、バロンはリアラと協力してミリアを励まし、サヤも活動の拠点をエルラントにしているくらいだ。

ミドリはダアトに帰ってしまっていた。
エルラントにあるクルスの研究所にいては悲しくて辛いからだ。

フリルはルーバフ院を切り盛りしながら、時折、ミドリに近寄る男性を追い払っているようだ。

フリル本人は「はぁ?失恋してる時が一番アプローチが効くってぇ?ふざけてんじゃないわよ!ミドリの傷が癒えるまで誰も近寄るなっての!ただそれだけよ!」と言って、ミドリを心配し続けてくれているようだ。


レイナート「私に何が出来るのでしょうか…クルス?」

レイナートはそう呟いて、窓から外を眺めた。
そこには平和で穏やかな空が広がっていた。





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あきゅろす。
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