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『ドラゴンクエスト ─運命に抗う者達─』
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その後稽古を終えて子供達と別れたクロードとミリアは大書庫に向かう。

そこでミドリに膝枕をされながら額に手を当てて横になっているクルスを見つけた。
テーブルには山積みの本と手元には日記、クルスが寝ている足元には大量に乱雑に置かれた本が散らばっている。


クロード「何してんだ?」

クルス「疲れたから寝てんだよ」

クロード「で、何か分かったか?」

クルス「何も」

クロード「え?」

クルス「どの本もコード様やガムル様を讃える物やその活躍を記したもので、日記も本人が書いたものを伝承していったものらしくて活躍しか書かれてない……収穫無しだよ」

クルスはそう言うと、目を閉じてミドリに体を預ける。

ミリア「今の状態に変貌した理由はそう簡単に分からないってことね」

クルス「リゼル達に話して…………ん?」

クロード「どうしたん………だ?………ん?」

突然クルスが身を起こし、クロードもクルスと同じ方向を見ている。
ミリアとミドリがその視線の先を見るが、空になった本棚しか見えなかった。

ミドリ「クルス?」

ミドリがクルスを呼ぶが、クルスはそれに反応せずに走り出す。
クロードも共に走り出した。

ミリア「ちょっと!?何処に行くの!」

ミリアは声を掛けるが二人は反応しないのでミドリと共に慌てて二人を追い掛けた。









クロードとクルスは修練の山に入っていった。

そして追いついた頃には修練の山の中心にある湖まで来ていた。


ミリア「クロード!」

クロード「え、あ、悪い」

ミドリ「何が…あったん…ですか?」

クルス「何かに呼ばれたような気がして……?」

クルスはその場でしゃがみ込み、地面に手を添える。

クロード「クルス?」

クルス「記憶がある……誰のだ?」

クロード「読み解けるか?」

クルス「誰に言ってんだよ、行くぞ!」

クルスは魔力を注ぎ込むと、辺り一体に光の粒子が溢れる。
その瞬間、全員の頭の中に直接映像が流れ込んできた。
そこには………。





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