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『ドラゴンクエスト ─運命に抗う者達─』
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クルス達が城に到着し、玉座の間へと到着すると空気が重かった。
アルギアは玉座で考え込んでいる。
周りにはミリア、クロード、レイナート、そして兵士が数名いる。

クルスがやってきたことにアルギアが気付くが、クルスは自分の見解を告げて良いか聞くとアルギアは頷いた。

そしてクルスは自分の考えを伝える。

自分が感じた。

【人間の魔力】の事を。


その内容を聞き、レイナートが質問をする。

レイナート「魔族をこちらに呼び出す呪文があるのですか?」

クルス「呪文というよりは、魔法だな。強力な魔力によって呪文とは体系の違う魔法で召喚…もしくは魔界に通じる道を開いたか…」

ミリア「そんな事……出来るの?」

クルスはそこで黙ってしまう。
全員がクルスを見ている。
即答で違うと言わなかった為、続きを欲しているのだ。

クルス「出来るよ」

その言葉に驚く面々だったがアルギアが口を開く。

アルギア「そう答えたってことは…クルスはその魔法を知っているのかい?」

クルス「あぁ…」

クルスはそこで言葉を区切る。
しかし、どれほど待ってもクルスは口を開かない。


アルギア「そういう懸念がある、ということを覚えておくよ。だが今すぐに何かがあるわけではないんだね?」

クルス「敵が姿を見せていないので何とも言えない、かな」

アルギア「そうか…レイナート」

レイナート「はい」

アルギア「もうすぐ、オルグ皇帝がご到着される。その話をしよう。今すぐ緊張状態にはならずとも警戒だけは必要だろうからね」

レイナート「承知致しました。港へお迎えに上がります」

アルギア「頼んだよ」

レイナートは一礼し、すぐさまオルグ皇帝の迎えへと向かう。
アルギアはミリアを見る。

アルギア「今日は好きにしていいよ、僕はこれからオルグ殿との会合だから」

ミリア「わ、私も…」

アルギア「大丈夫だよ、魔族が出てきた時にはお前やクロードに出てもらう必要があるからね。待機してて欲しい」

ミリア「わ、分かりました」

ミリアがそう答えるとアルギアは会合の準備へと向かう。
クルスはクロードの横まで行き、何かを呟く。

するとクロードはミリアに向かって口にした。


クロード「悪い、相棒と話したいことがある。ミドリと先に行っててくれないか?」

ミリア「え…う、うん」

ミリアはそのクロードの言葉を聞き入れてミドリと共に自室へと向かう。

クロードはクルスに目をやるとクルスは頷き、二人は中庭へと向かう。







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あきゅろす。
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