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『ドラゴンクエスト ─運命に抗う者達─』
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クロードは兵舎の方へと向かう。
そこには騎士団の青い制服を着てはいるが、一際装飾の派手な人間が一人いる。
装飾が派手なだけで服の構造は変わらない為、動きにくいということはなさそうだった。

クロード「やっぱりレイナートは騎士っぽくしてる方がいいよな」

レイナート「ああ、クロード。その言葉何度言うおつもりですか?」

クロード「で、俺を呼んだ理由はなんだ?訓練相手か?」

レイナート「少しお聞きしたいのですが、クロードはクルスがどこに行っているかご存知ですか?」

クロード「え、クルスか?」

クロードは考え込む。
クルスはミリアとアルギアに頼み込んで、エルラント城下町の一部を魔法研究の場として貰い受けて、人の生活に根付いた魔法研究を始めた。
その後、ミドリは一度ダアトに戻ったのだが、平和になった世界では神木の巫女としての祭事は1年に一度となった為かすぐにクルスの元に戻ってきたが…。


クロード「いや、知らないな。何かあったのか?」

レイナート「時折姿を消すようだとお聞き致しまして、クルスの研究は町の人からも評判なので突然いなくなると分かってしまうもので」

クロード「そうか…今度会ったら聞いてみるよ」

レイナート「すみませんね、ミリアのワガママに付き合わされているあなたに任せてしまって」

クロード「いいさ、俺はミリアに振り回されて楽しいから」

クロードがそう答えると、レイナートは職務に戻った。
答えてから少し恥ずかしさが込み上げてきたのかクロードもすぐその場から立ち去る。



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あきゅろす。
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