『ドラゴンクエスト ─運命に抗う者達─』
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ミリアが状況を説明している時に、クルスが街の外の方角、パタ婆さんのいる方角を見ており、ミドリもそちらの方を見ていた。
レイナート「どうされました?」
ミドリ「あちらの方から禍々しいものを感じます」
クルス「闇の力っぽいな」
ミリア「じゃあ……あ、でも…街の人が…」
クルス「相棒!ミリアを抱えて走れ!フリルと一緒にだ」
クロードはクルスに返答もせずにミリアを抱える。
突然だったのでミリアは慌てているが、クロードは気にしていない。
フリル「行くわよ!」
クロード「ああ!」
クルス「レイナート、バロン、ミドリは何かあったときの為に街にいてくれ。サヤにも伝えておいてくれ」
バロン「了解じゃ!」
クルスはそこで自分は空を飛んでミリア達に追い付こうとするが、ミドリがその手を掴む。
クルス「お前なぁ…」
ミドリ「私も行きます!」
クルス「しゃあねえな…」
クルスはため息混じりに答えてミドリの手を引いてミリア達の後を追いかけた。
ミリア「クロード!」
クロード「どうした?」
ミリア「自分で走るから!」
クロード「そうか」
クロードが降ろそうとするので、ミリアはため息をつくと、横でフリルが悪い笑みを浮かべている。
フリル「降りるんだぁ♪?」
ミリア「う、うるさい!」
そしてミリアを雪の上に降ろし、3人でパタ婆さんの小屋の前まで辿り着くと、アルギアが例のグローブで雪の上に手を付き何かをしていた。
クロード「アルギア!」
クロードが名前を呼ぶとアルギアが立ち上がる。
彼の横には闇が蠢いてそこにある。
ハッキリとした形は取っておらず、卵型の何かがそこにあった。
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