『ドラゴンクエスト ─運命に抗う者達─』 ページ:4 翌日になり、片付けをしている中、バロンが両手を空に突き上げ、伸びをしている。 バロン「復活じゃあああああ!!」 クロード「朝から元気だな」 クルス「うるせえよ」 バロン「若いもんもこれくらい元気でおらんか!」 クルス「昨日まで二日酔いしてたお前に言われたくねえわ」 そうこうしている内に片付けを終え、ロロードへと向かう。 バロンが元気になったお陰か途中、小休止を挟みつつも昼になる頃にはロロードへと到着した。 相変わらず、街へ昇るための石階段が見える。 ミリア「そういえば私、ロロード来るの初めて」 ミドリ「私もです」 クロード「以前スタルドに行った俺達は初めてになるな」 クルス「偽カジノが海沿いにあって、今は普通のカジノが街にあるんだよな?」 サヤ「そのはずですよ、さてフリルを探しましょうか」 サヤがそう言うと全員でゾロゾロと行くより、カジノを探す組と街の中を探す組とで分かれる。 サヤ達は以前この街を訪れた時に話したことのある老婆とその孫娘の所を尋ねることにし、ミリア、クロード、ミドリ、クルスの4人でカジノの中で聞き込みをする事となる。 カジノに入ると、ゆったりとしたムードのある曲が響き、視界を彩る様々な発光器具が目を痛くさせる。 ポーカー、ルーレット、ブラックジャック、スロット…。 中央にはジャックポットと呼ばれる。 店内全てのコインの一部が貯められており、ジャックポットをスロットやルーレットで出すと、その中身のコインが全て手に入るようだ。 ミリアとミドリが目を輝かせて見ている。 クロード「やってみるか?」 ミリア「えっ!?…あ、いやいやフリルが来てないか探さないと!」 クルス「別にいいんじゃないか、聞き込みなら僕が一人でやるから、ミリアとミドリは少し遊んでみるといい」 ミドリ「えっと………いいんです?」 クロード「社会勉強ってやつだな」 そう言うと、クルスは聞き込みに行き、ミリアとミドリは100枚だけコインを交換し、クロードが使い過ぎないように見届けながら少し遊んでみることにした。 [*前へ][次へ#] [戻る] |