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『ドラゴンクエスト ─運命に抗う者達─』
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バロン「ほー!これは【オリハルコン】か!」

ミリア「やっぱり分かるのね」

バロン「自分の作品にしたことはないが、他人がオリハルコンで武器を作ったのを手伝ったことはあるからな、扱い方は大丈夫じゃ」

フリル「あとは、破邪の石だけ?」

バロン「いや、オリハルコンで刀身を作るとして、破邪の石は魔法石じゃろ?…オリハルコンは硬いが魔力を封じ込めるのには不向きじゃ」

クルス「僕は、柄にはミスリルが一番いいと思ってるんだけど、どうかな?」

バロン「ミスリルか…確か…昔、聖刻騎士団の団長にミスリルソードを作ったはずじゃ…」

するとレイナートは思い出したのか、発言する。

レイナート「私の師、スヴェン様から受け継いだものが確かにあります」

クルス「それ、使っていいのか?」

レイナート「それは…」

レイナートがどうするべきか悩んでいると、サヤがこう言った。

サヤ「ミスリルでしたら、もしかしたらレリア家の屋敷の倉庫にあるかもしれません」

ミリア「ほんと?」

サヤ「はい、昔、母が商会長をされていた時には流通していたのですが、今では採掘量も少なくて保存したのがあったかと思います」

クロード「柄と刀身……あとは鞘となる部分だな」

クロードがそう言うと、バロンが顔をしかめる。
するとクルスがこう言った。

クルス「バロン…ソロア村の近くに火山があるよね?」

バロン「ああ、ドルス火山があるぞ」

クルス「そこの奥で【アダマンタイト】が採れたりしない?」

バロン「【アダマンタイト】……そうか!その手があったか!」

二人だけが納得している。
レイナートやサヤですら知らないような名前が出てきた為、誰もが説明を求めてきた。

クルス「【アダマンタイト】は金属としてはオリハルコンに劣るけど、優れた魔力の蓄積と増幅が可能なんだ」

バロン「破邪の力がどれほどのものかは分からんが、【アダマンタイト】には一時的に魔力の力を増幅させる効果もある」

クルス「使い方は追々ね、火山の奥にあることが多いんだ」

バロン「人があまり足を踏み入れられない場所にあることが多いからな、流通にも乗らんかったんじゃ…アダマンタイトを採ろうとして命を無くしたものも多い」

ミリア「そんな凄いもの…どうやって採るの?」

ミリアが最も疑問を投げかける。
するとバロンがなんと答えれば良いか悩んでいる中、クルスが割って入る。

クルス「僕は空も飛べるし、溶岩やマグマなら呪文で一時的に凍らせて止めたりもできる。僕が取りに行くよ」

バロン「サヤには倉庫に行ってもらってな」

サヤ「はい」

ミドリ「私は、ダアトに戻った方がいいですか?」

クルス「駄目だ!」

ミドリがそう言うと、クルスが乱暴な言い方で止める。
ミドリはビクッと肩を震わせるが、クルスはすぐに目をそらしてしまう。





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あきゅろす。
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