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『ドラゴンクエスト ─運命に抗う者達─』
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レイナート「がっ!?」

レイナートはそろそろ限界だった。
フリルはまだ巨人の胸辺りだ。

ミリアは剣を鞘に収め、呪文を発動させる。
すると巨人の頭上に雷雲が集まり、ミリアが指差した巨人の頭に一筋の雷撃が着弾する。

ミリア「ライデイン!」

しかし、巨人は止まらない。

ミリア「レイナート、下がって!」

レイナート「そう……したい…のは………山々…ですが!」

このままではレイナートが押し潰されてしまう。
するとパクノスが呪文を発動させる。

パクノス「喰らえ!ドルモーア!」

紫黒色の光球が巨人の足に被弾し、少し横に吹き飛ばす。
テイタがその被弾した箇所に走り込み、剣に水色の光を纏わせて斬りつける。

テイタ「波動斬!」

また軽く吹き飛ばすが、レイナートを助けるに至らない。
ミリアが剣を再度抜こうとした時だった。

回復を終えたミドリが呪文を放つ。

ミドリ「ザバラーン!」

ミドリの背後から4つの水流がまるでビームのように伸び、そこでようやく巨人の足の態勢を崩す。
その隙を逃さず、レイナートは後退する。


パクノス「仕方ない、お前らの力も借りてやろう」

バロン「随分と偉そうじゃな…」

テイタ「僕らは誇り高きコーガムの人間、魔術と武術の聖地を守る者として本来は他人の力はあまり借りないのですが、致し方ありません」

ミリアはその時、どこか呆れを感じた。
何故なら、パクノスの呪文とクルスの呪文、テイタの剣術とクロードの剣術には明らかな力量の差を感じたからだ。




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あきゅろす。
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