『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』 ページ:6 渉はそこから夜になる少し前に暦翔に会いに行く。 暦翔「ワタル、どうしたんだい?」 暦翔が不思議そうに渉を見ていると渉は灰山家について調べていると黒鐘家の名前を見つけた話を暦翔にすると暦翔は特に断りもせずに口にした。 暦翔「謎の奇病に対抗して薬や病床の提供をしたのが黒鐘家だった。その名残でこの町に総合病院を建てるきっかけにもなったはずだよ」 と暦翔は淡々と答えた。 渉は引っ掛かっている事を聞いた。 渉「謎の奇病って、今で言うとなんて病気なんだ?」 と聞くと暦翔は間髪入れずに答えた。 暦翔「【知らない】」 渉「え?」 暦翔「ごめん、僕も知らないんだ」 しかし、渉には分かった。 暦翔は、レキは何かを隠している、と。 渉「なあ、レキ、本当は知ってるんじゃないのか?」 暦翔「……」 詳しく聞こうとする渉と黙る暦翔。 暦翔「ごめんよ、僕、用事あるからさ」 そう口にして暦翔は家へと戻ってしまった。 渉は親友のそんな態度に自分達に少し溝が出来ているのではないかと感じてしまった。 家に帰った渉はナギサの様子を確認する。 ナギサは穏やかに寝ていた。 大丈夫そうなのを確認し、渉もまた調べていこうと決め、ゆっくりと休むのだった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |