『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』 ページ:2 渉が進学を考え、そういった大学をノートPCで検索していると、ナギサが渉の部屋をノックした。 ナギサ「渉さん、ちょっと良いですか?」 渉「いいよ、どうしたの?」 ナギサは申し訳無さそうに渉の部屋へと入ってきて、座布団に腰を落ち着ける。 ナギサ「私は記憶がまだ戻っていません、このままずっとここにいる訳にもいきません」 ナギサは自分はどうするべきか悩んでいたのだ。 自分は出ていくべきなのでは、と考えているようだ。 渉は咄嗟に口にする。 渉「俺がずっと面倒見るよ」 ナギサ「え?」 渉「え、ああ、いや、えっと記憶が戻るまでずっとうちにいればいいさ。そりゃ記憶が戻ったら帰る家が分かるけど、戻ってないのに追い出すなんてこと俺もじいちゃんもばあちゃんもしないって事だ」 動揺して早口にまくし立てるように口にしてしまったが、ナギサはそんな渉を見てクスクスと笑い、口にする。 ナギサ「ありがとうございます、記憶が戻るまで渉さんのお言葉に甘えます」 渉「ああ、それがいい」 ナギサは渉に礼を言うと自分の部屋へと戻る。 しかし、渉も不思議ではあった。 渉(夏にも警察に行ったときに調査中としか言われなかったけど、本当に探してるのかな?) 渉は灰山家や妙な人々の考えに不安を募らせていた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |