『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
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すると空間が、時間が止まる。
邪神すらも止まっている。
背後から声が聞こえてきた。
霧がかかっていて姿はよく見えない。
渉「誰だ?」
??「これはこれは珍しい、私達のお客人でもない方がここにたどり着くとは」
よく分からないが、とても腰が曲がったお年寄り?
いや、単純にフィクションの世界に現れそうな等身の低い老人だった。
??「無限の可能性を秘める【ワイルド】…ではないようですな」
渉「【ワイルド】?」
??「あなたの力は有限の可能性とでも申しましょうか……他者との絆を元に自身の新たな力として覚醒する【ワイルド】とは違い、他者との絆から自分自身の持ちうる力の可能性を限定的かつ限界を超えて覚醒する…【ワイルド】とは似て非なるもの、名を付けるのでしたら」
とそこで声が掠れていき、姿も消え始める。
??「【リミテッド】とでも申しましょうか」
と。
そして、
??「変わったお客人、どうか最後まであなたを見届けておりますゆえ」
渉が最後に見たのは、とても大きな鼻をした老人だったということだった。
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