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『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
9月17日(水)
渉はその日の放課後、諸星さんのお店で暦翔と10月の修学旅行の話をしていた。
場所は沖縄らしく、修学と名が付いているので戦争関係のことを学ぶのだそうだ。
渉は沖縄に行ったことが無かったのでとても楽しみにしていた。

すると一人の黒スーツの人物が現れる。
その男は手帳を諸星さんに見せていた。どうやら刑事のようだった。
暦翔は「気になるね」と修学旅行の話をしつつ、渉とお互いに諸星さんと刑事の会話に耳を傾けた。

刑事は、盛川伸二という中年刑事だそうで諸星さんが元探偵だということを知り、灰山家の事を聞いてきたようだ。

何故灰山家について調べているのか、諸星さんとの会話を更に盗み聞くと、たくさんの苦情や怪しい目撃情報などが警察に届けられるのに誰も灰山家を調べようとしないことに不信感を持ち、自分の仕事の合間に調べようというのだ。

諸星「だが私はもう探偵業はしていない、探偵として調査は出来ませんよ」

盛川「いや構わない、あなたはこの町に長くいる方だからな、協力をお願いしたい」

刑事はそこそこしつこく諸星さんに頼み込んでいたが、諸星さんは乗り気ではなかった。

暦翔「諸星さんはもう探偵じゃないんですよ」

渉「美味しい洋食屋のマスターなんです」

あまりにもしつこいので渉と暦翔が止めに入る。

すると刑事は諸星さんに名刺だけを渡し「協力される気が出来ましたら連絡を」と告げてその場を去る。

諸星「困ったねえ」

諸星さんが一応名刺を受け取り、ポケットへとしまう。

そこで渉は暦翔に提案する。

渉「なあ、レキ、灰山家に行ってみようか?」

と渉が口にすると暦翔は一瞬顔を陰らせ、すぐに口にした。

暦翔「ごめんよ、用事があるんだ」

渉「そっか、なら仕方ないな」

そう言って二人は別れ、渉は1人灰山家へと向かった。



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