[携帯モード] [URL送信]

『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
ページ:4
その後、いくつか渉達は出ない種目を眺め、踊りの演目も済ませると最後の種目。
白組がやや優勢で始まった全学年のリレーだった。
1年生が終わって、2年生となった。
渉は暦翔からバトンを受け取り、アンカーの玄治へとバトンを渡すのだった。

暦翔が白組の相手を振り切り、渉へと渡す。
暦翔と渉の息がピッタリなのか、相手は少し手間取るが二人は難なくバトンを受け取る。
しかし、相手の走者が早く、余裕を持って玄治に渡せない、と思ってしまった矢先に、声が聞こえた。

ナギサ「渉さん、負けないでください!」

ナギサの透き通るような声を聞き、渉は冷静になり、走りのフォームを綺麗に保ったまま、走った。
バトンを繋ぎ、玄治が余裕のゴール(ゴールテープ前で調子に乗り、転びながらゴールした)だった。
その後は寛太も含めた3年生のリレーでも赤組が勝利し、見事に赤組の勝ちで体育祭は終了した。


片付けをしたあと、渉は待っていたナギサと一緒に帰路に着いた。
ナギサはあんなに白熱する出来事は初めてで楽しかったと話す。

渉「ナギサの応援届いたよ」

ナギサ「本当ですか?…ありがとうございます!」

ナギサは笑顔で渉にそう言う。
だが、少し寂しそうな表情を見せてから苦笑してナギサは口にする。

ナギサ「でも本当は渉さん達と一緒に自分も出たかったです」

と。
渉はなんて答えてあげればいいか分からなかったが、口にする。

渉「記憶が戻って、学校に通えるようになればきっと一緒に出られるよ!」

ナギサ「渉さん、ありがとうございます」

ナギサは笑顔で答えてくれたが、渉には本当はどうするべきだったのか分からなかった。


[*前へ]

4/4ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!