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『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
8月18日(月)
渉、ナギサ、玄治、阿莉愛、結菜、寛太、真弥、暦翔、魅奈は渉の祖父母の知り合いが経営している民宿に一泊二日の旅行をすると計画し、それの当日となった。

朝早くから集合し、杯紙町の隣の賞詞町からフェリーで樺戸島へ向かった。

そこから民宿の人がバスで迎えに来てくれていたので、一行は民宿に到着する。
渉達だけらしく、大部屋2つでそれぞれ荷物を置いた。

玄治「おら、海!海行こうぜ!」

渉「分かってるよ」

男四人の着替えは早く、水着を下に来て軽装で民宿すぐの浜辺へ向かった。
渉はしっかりと準備運動をする。
暦翔や寛太も一緒にしているが、玄治は違うことに期待していた。

玄治「なあなあ、お前らは誰の水着姿に期待してるんだ?」

暦翔「玄治はまたそういう事ばかりだね」

寛太「お前はアホなのか」

渉「寛太、玄治は補習は免れてもアホなのは本当だから」

玄治「おめえら、男として当然の欲求はどこへ行った!?」

玄治が大きく驚く。
普段よりリアクションが大きいのは夏休みに海に来てテンションが上がっているからだろうと分かっている渉だったが、暦翔は「頭をやられているようだね」と冷たく言い放つ。

しばらくして女性陣の声が聞こえてきた。
玄治は目に見えてテンションを上げている。

渉はそんな玄治にため息をつきつつ、女性を見る。

阿莉愛、黒いビキニ姿だ。普段から分かっていたがスラッとした足やスタイルの良さはやはり本当だったようだ。

真弥、阿莉愛と似たような黒だったが、首に結ぶタイプのいわゆるホルターネック式だ。下も同様に黒だが水色のパレオを腰に結んで着けている。

魅奈と結菜、お互いワンピース型の水着を着けている。オレンジが魅奈で、緑色が結菜。
そのせいか少し幼さも出てきているが仲の良い二人はそれでお揃いにしたようだ。

そして最後、ナギサ、上は白のレースで下は花柄のショートパンツだった。

渉はその中でもやはりナギサに最も目が行っていた。

玄治「グゥレェイトフルゥ!」

玄治が妙なテンションになっている。
阿莉愛がゴミを見るような目で見つめていた。

結菜「とりあえず者共ー海に飛び込めー!」

寛太「溺れるなよ」

ナギサは渉まで歩み寄ってきて恥ずかしそうに聞いてきた。

ナギサ「に、似合ってますか?」

渉「ああ、似合ってるよ、ナギサ…可愛いよ」

ナギサ「え、あ、ありがとう…ございます…」

二人はどうすればいいか分からずその場で互いに視線を逸らしていると、ナギサは阿莉愛に腕を引っ張られ海へと連れていかれた。

暦翔「僕らも行こうか、ワタル」

渉「ああ!」

そして全員が海に飛び込む。
真夏の暑さの中、海の水の冷たさが肌を適度に冷やしてくれる。

玄治「カナヅチはいねえみてえだな」

阿莉愛「ナギサも泳げるって聞いてたから抜かりないわ」

結菜「おらー玄さん、ビーチバレーで勝負じゃー」

玄治「よっしゃ、やったるぜ!」

暦翔と渉は近くにあった倒木を立て、網を借りてきてビーチバレー用の簡単なフィールドを作る。

玄治「よし、ジャンケンで勝った方から仲間を選んでいこうぜ」

結菜「あ、やる人います?」

魅奈は審判をやることにし、ナギサもルールが良く分からないので見学し、阿莉愛も見学となった。

玄治「せっかくだし、3vs3でやろうぜ」

結菜「…乗った!」

そしてジャンケンをする。
結菜が勝った。

結菜「ふふふ、球技だろうとその身体能力の高さは生かせます…寛太さん!」

玄治「はっ!当然、身体能力なら暦翔だろ!」

寛太「別のチームだな」

暦翔「正々堂々行きましょう」

そしてまた玄治と結菜がジャンケンをする。
勝ったのは玄治。
玄治は迷った末に選ぶ。

玄治「よっし、渉だ!」

結菜「でもでも真弥さんもスポーツは得意らしいですからね」

結菜、寛太、真弥のチーム。
玄治、暦翔、渉のチームで対戦となった。



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