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『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
8月14日(木)
渉はその日、夏期休業の提出物を全て終わらせた。
そしてあとは仲間達と計画していた旅行等を楽しみにしていた。
玄治も奇跡的というか補習もなく、夏休みを楽しんでいるそうだ。
提出物をしているかどうかは怪しかったが。

ナギサの旅行に必要そうなものは阿莉愛と魅奈が中心となって一緒に買いに行ってくれたので問題はなかった。

渉は提出物を全て終わらせたので、その日はさっさと寝ることにした。


その日の夜、渉は不思議な夢を見た。

【ナイトメア】に入る準備などしていないのに、同じ感覚だった。
周りには仲間達がいない。
一人そこにいる。
渉は目覚めようと念じるが出られなかった。
ペルソナが召喚できることを確認し、辺りを調べることにした。


すると渉の目の前を一人の少女が横切った。
その少女は屋敷の中を走っていた。
そして地下室へと歩みを進めた。
少女はその厳重に鍵がかけられた地下室の鍵を開けてしまった。
すると、その奥には──がいた。
──は、少女に手招きをし、こう告げた。
「君を元気にしてあげる。だから、私と一緒に元気になる魔法の儀式をしよう」と。

そこで場面は暗転する。
そして見えた内容は──が、誰かを襲っていた。
誰かはよく分からなかったが、先程の少女とは違う少女のようだった。
渉は手を伸ばしてペルソナを呼ぼうとするが、出ない。

そしてまた場面は変わる。
全身が黒塗りにされている人物が一人いる。
そしてその人物から似たような黒塗りの人物が二人生まれた。

そして場面は変わる。
沖唐先生だ。
沖唐先生のシャドウをサイスが喰らった場面だ。


さらに場面は変わる。
玄治の母親だ。
玄治の母親のシャドウを渉が倒して本人の中へと還した場面だった。
それを俯瞰視点で見ている。
するとシャドウが本人へと還るときに、シャドウから切り離された光の玉がどこか遠くへ消えるのを目撃する。

そこで目が覚めた。
覚めた、というよりナギサに起こされていた。

ナギサ「渉さん、凄くうなされていました…大丈夫ですか?」

とても心配そうにナギサが渉を見つめる。

渉「ちょっと変な夢を見ただけだよ」

と笑顔で話し、記憶も少し曖昧だったので話すことなく、ナギサの頭をスッと撫でる。

ナギサは恥ずかしそうに頬を染めるが、断らない。
渉は10秒ほど続けてから、ハッとする。

渉「起きなきゃ!起きなきゃだね!うん!」

渉はすぐさま飛び起きたのだった。




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あきゅろす。
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