『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
7月24日(木)
渉は集中している。
チャイムが鳴るまで問題と向き合っているのだ。
そして──
──チャイムが鳴った。
玄治「いよっっしゃあああ!!」
玄治はチャイムが鳴ると同時に拳を天高く突き上げた。
そう。
これが最後の教科だったのだ。
阿莉愛も安堵の息を吐いた。
そして間藤先生の話を聞き終え、明日は終業式となる。
愛善高校は少し変わっていて、この期末テストの返却は夏休み明けなのだそうだ。
だが怖いのは終業式から1週間後、補習が必要な生徒の家に電話が掛かってきて補習させられるという恐怖の電話があるのだ。
だが今の玄治はそんなこと考えてもいないだろう。
玄治「おい、帰りにどっか寄って帰ろうぜ」
渉「玄治、お金あるの?」
玄治「最近ラーメン屋でバイトしてっから少しはあるぜ」
阿莉愛「私も一緒しようかな」
そして渉は暦翔にも連絡すると、すぐに合流すると連絡が返ってきた。
校門前で待っていると、暦翔、魅奈、結菜、寛太、真弥が待っていた。
ちなみに寛太や真弥のことを渉は暦翔に聞かれることはなかった。
勉強会の時に暦翔が言ったことは「僕も渉に内緒で3年生の人と知り合って宇都宮の事とか調査してたし、お互いどんな仲かなんて今更聞かないよ」だそうだ。
暦翔はみんなを見てから「諸星さんとこでいいかな?」と聞いた。
だが、それが通じたのは渉、玄治、魅奈だけだった。
あとの皆は良く分からず、とりあえず行ってみたいということになった。
渉はナギサにも連絡し、ナギサも連れていくことにした。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!