『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
7月19日(土)
今日は渉の家に、暦翔と魅奈も含めた仲間全員が揃っていた。
遊んでいる?
いいえ。
玄治「あああ!もう無理だ!」
阿莉愛「ちょっと、まだ30分も経ってないじゃない」
玄治は教科書とノートを広げたまま、畳の上に寝っ転がる。
そう、来週の月曜から期末テストがあるのだ。
集まって勉強会をしようということになった。
渉の家が最も広く適任だった。
暦翔「玄治は頑張らないといけないよ、中間テストの結果、散々だっただろ?」
玄治「うっ、それは…」
そう玄治は全ての教科が平均点以下の赤点。
中間テストは提出物で何とか回避できるが期末テストは、そのあとに待っている夏休みを削る補習に見舞われてしまうから何としてでも赤点は避けたかった。
玄治「でもよぉ、俺や寛太さんみたいな不良の頭にはテストって厳しいじゃん?」
玄治が寛太の方を向くと、寛太は阿莉愛と渉の質問に答え、丁寧に数学の解答方法を教えていた。
真弥「ああ、玄治、寛太は意外と頭がいいぞ。学年ランキングで30位以内に簡単に入り込めるくらいだ」
寛太「俺は卒業後大学には行かず、叔父のやってるジムと契約して格闘家になる予定だが、栄養学とかも勉強中だからな、頭は悪くないと思うぞ」
玄治「今聞いたわ、ちくしょう!」
結菜「玄さん、うるさーい」
魅奈「結菜ちゃん、ああいうバカな人は放っておきましょう」
結菜も勉強が苦手な部類だが、魅奈と寛太の教え方がいいのかスルスルと頭に入れていく。
やはり新聞を書く故か、スイッチの切り替えは早いようだ。
渉「ほら玄治、ゴチャゴチャ言ってないで同じとこやろ」
玄治「俺以外、勉強出来るって辛いなぁ…」
玄治はそう言うがやはり努力をするのは己。
テストを受けるのも己。
勉強しなければならないのは玄治自身なのだ。
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