『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』 ページ:7 7人が合流し、サーカステントの中へと入る。 サーカステントに白衣の宇都宮とスーツの宇都宮がいた。 恐らく白衣の方はシャドウであろう。 「また来たのか、もう諦めて僕の言いなりになりなあ!」 白衣の宇都宮をスーツの宇都宮が吸収し、自分自身が白衣の剣士となる。 結菜「要領はこの前の不良と同じだよ、攻撃して本人を引きずり出すよ」 渉「みんな、行くぞ!」 渉の掛け声と共にベンケイとベオウルフが剣士に攻撃を仕掛ける。 剣士は上空へと飛び、逃れるが、ワルキューレの矢が剣士の足を貫く。 渉「シグムント!」 ナギサ「ジャンヌダルク!」 シグムントの左手から炎が放射され、ジャンヌダルクは光の槍を作り上げ、剣士へと飛来させる。 剣士は光の槍を剣で払い、炎を白衣で払いのける。 真弥「貫け!ゼノビア!」 剣士の真上から肩口をゼノビアの槍が突き刺さる。 一瞬、剣士の後頭部から宇都宮本人の手が見えた。 渉「もう少しだ!」 結菜「打撃が弱点だよ!」 玄治「ベンケイ!」 ゼノビアが槍を引き抜き、地上へと剣士を蹴り飛ばす。 うつ伏せに倒れている剣士にベンケイが現れ、棍で剣士の背中を叩き潰す。 すると後頭部から宇都宮の上半身が見えた。 渉「無理にでも引きずり出す!」 渉がシグムントの肩に乗って近付き、宇都宮の腕を掴んで引っ張り上げる。 「触るな、演者風情が!!」 宇都宮は辺りにいるシャドウを渉にけしかける。 ナギサ「渉さん!」 ナギサがジャンヌダルクの光の槍で渉に襲いかかるシャドウを貫いていく。 しかし、宇都宮がまた剣士の中へと沈んでいってしまった。 「演者風情が、俺に雇われて動くだけの奴等が調子に乗るな!」 渉達がまた戦おうとした瞬間だった。 サイス「俺が引きずり出す」 サイスのシャドウが肩から喉元まで剣士を喰らい、宇都宮を引きずり出した。 そしてそれを寛太に投げる。 渉「サイス!また喰らう気か!」 サイス「今回はお前達のやり方に付き合ってやる」 そしてサイスは自身のシャドウに呼び掛ける。 サイス「奴の機動力を喰らえ!【サクリファイス】!」 サイスのシャドウ、サクリファイスが残った宇都宮のシャドウの剣士の両足を喰らい、動きを封じた。 渉「シグムントオォ!」 シグムントの剣の一太刀が剣士の頭上から縦一直線に振り下ろされ、剣士から黒い靄が洪水のように吹き出し、宇都宮のシャドウがその中心でへたり込んでいた。 渉がサイスを見るが、サイスは背中を向けている。 渉は宇都宮のシャドウを還し、宇都宮本人に罪を認めるように言うが返事はなかった。 サイス「殺されるか罪を償うか決めろ」 とサイスが宇都宮の胸ぐらを掴んで持ち上げながら言った。 宇都宮はその場では頷いている。 そして渉はサイスに礼を言う。 渉「ありがとう」 そう言って笑顔を見せて握手を求める渉だったが、サイスはその手を払いのけた。 渉が不思議そうにサイスを見ているとサイスは言う。 サイス「7月16日、【ナイトメア】に場所を作るから来い、来なければ沙梨愛を殺す」 それだけ告げると、サイスはその場から立ち去ってしまった。 玄治「おい、マジか…」 阿莉愛「手は出さないんじゃなかったの…」 結菜「渉先輩、これは行くしかないでしょ!」 渉「ああ、そうだな!」 渉達は相談の結果、その日、全員で向かうことを決め、【ナイトメア】から帰還した。 [*前へ][次へ#] [戻る] |