『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
7月3日(木)
放課後、暦翔が珍しく校内を駆け巡っていて真弥にも話を聞いたりしていたので噴水広場で説明をすることにした。
ナギサにももちろん来てもらった。
ちなみにだがナギサもスマホを祖父母から渡され、目を輝かせていたのは渉にも印象が強い。
ようやく解放された真弥は渉やナギサから説明を受ける。
最初は驚いていたが、承諾し、宇都宮のシャドウを倒すことを誓う。
渉「そういえば相模原先輩」
真弥「む、小野山は呼び捨てで私だけ先輩呼びだと堅苦しいな、私も呼び捨てで構わんぞ、渉」
渉「えっと、じゃあ、真弥、東坂衛さんの家って分かりますか?」
真弥「知っているが何故?」
寛太「そういえば、シャドウも本人も宇都宮の言いなりと言っていたな?」
阿莉愛「体調不良で休んでいるから話を聞くってことね、渉」
渉「ああ、そうだ」
真弥「分かった、なら私が案内しよう」
そして7人という大所帯で東坂衛の家まで行った。
幸いにも東坂衛が一人だったので容易に話を聞くことが出来た。
話を聞くと、宇都宮は風紀委員顧問の立場を利用して男子生徒への暴行、女子生徒への性的な嫌がらせをしていた。
もし逆らえば、彼らが最初に行った反抗的な態度や所持禁止のものをでっち上げて退学させると脅すなど繰り返していた。
玄治「そんなこと可能なのかぁ?」
結菜「私だったら社会的に殺ってやりますよ!」
そうやって自信満々に答える結菜を見ながら東坂衛が口にするのは対象となる生徒のほとんどが真面目でそういったことに詳しくない大人しい生徒ばかりだと言うのだ。
東坂衛もその一人だ。
寛太「あんな弱々しいシャドウを生むような生徒ばかり狙うって事か…卑怯な」
渉「東坂先輩、俺達が宇都宮に罪を吐かせますよ、だから安心してください」
と言うと東坂衛は少し笑って答えた。
「君みたいなことを言う人は二人目だよ」
渉「え?」
渉は一人目が誰なのか聞こうとしたが、東坂衛のスマホに連絡が入り、そろそろ親が帰って来てしまうことを聞かされ、解散となった。
真弥「なんて男だ…宇都宮に必ず罪を吐かせてやる」
真弥のその言葉に全員が頷く。
解散し、それぞれは【ナイトメア】へと向かった。
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