『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
7月2日(水)
渉は放課後、風紀委員部室に向かった。
東坂衛がいるかを確認するためだ。
しかし、相模原真弥以外いなかった。
真弥「何か用があるのか?」
渉「あ、えっと東坂先輩は?」
真弥「東坂か?今日は欠席していると聞いたが」
渉「あ、あと顧問の先生は来ましたか?」
真弥「ん?何故そんなことを聞いてくる?先生は珍しく体調を悪くされて……君、ちょっと」
真弥は渉を手招きする。
そして自分の向かい側の席を指差した。
渉は流石にここで逃げて寛太のように追いかけ回されたら面倒だと思い、素直に従った。
真弥「どうしてそういったことを聞くんだ?」
渉はシャドウの事やペルソナの事を話す訳にもいかず、学校で時折起こる体調不良事件について調べていることを伝えた。
真弥「君がそんなことをする必要はないんじゃないか?」
と真弥は最もな意見を述べてくる。
当然だ、そんなもの警察とかが調べたりするのが当然だと思うのが普通の人だ。
しかし、渉はナギサと約束した。
ペルソナ使いとしてナギサに協力することを。
渉「確かにその通りなんですが、ある人との約束なんです、協力すると決めてるんです」
真弥「自分の為でなく誰かのためか…」
真弥はそう呟くと渉に向かってハッキリと答えた。
真弥「なら私がとやかく言うのも悪いな。君の自由にやりなさい、ただし無理をしてはダメだ。危険だと分かったら素直に手を引くんだぞ」
と言って解放してくれた。
渉は真弥に礼を言ってその場を後にする。
渉は東坂衛が欠席し、宇都宮先生が体調不良に見舞われていることを仲間に連絡し、再度【ナイトメア】へと向かった。
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