『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』 ページ:6 渉達は【ナイトメア】へダイブする。 渉達が御門高校に良く似た学校へ来ると寛太のシャドウと寛太が対面していた。 玄治「おい、早くしねえと、眞壁ん時みたいに取り込んじまうぞ!?」 玄治の言う通りだった。 本人がシャドウを取り込んだとき、とてつもなく強い敵へと変わってしまうのは身を持って分かっていたからだ。 渉が寛太に声をかけようとした時だった。 寛太が自分のシャドウに向かって口にする。 寛太「お前は誰だ?」 と言い出した。 渉はその状況に違和感を覚える。 本人は自分のシャドウを本質的に理解してしまうはずなのに何故、そう口にしたのか。 「俺はお前だ、俺は何もかもぶっ壊してやる!俺は最強だからな!」 とシャドウが声を張り上げる。 そこで寛太はようやく渉達に気付いた。 寛太が渉達に何かを呼び掛けようとした瞬間に、シャドウがそれを遮るように叫ぶ。 「俺はお前を殺して最強のままに生きる」 と叫んで下品な笑い声を上げる。 渉は寛太に向かって口にする。 渉「早くそいつから離れて!自分のシャドウに喰われるぞ!」 というと寛太は冷静にシャドウを見つめながら問いかけた。 寛太「お前が俺だって言うなら俺の夢を答えられるか?」 と、シャドウは「簡単だ!」と答え始める。 「邪魔なやつを皆殺しにして、最強になることだ!」 と答える。 すると寛太本人は乾いた笑いを少し発してからキッとシャドウを睨み付ける。 寛太「最強は合っている、だが俺は格闘家として最強になりたいだけで人殺しや弱いものイジメなどご法度だ。だからお前は俺じゃない…俺の姿で勝手な事をするんじゃない!」 すると寛太の目の前に扉が現れる。 玄治「え!?あいつ頭痛めてねえぞ!?」 玄治が疑問に思っていると結菜がそれに答えた。 結菜「あの人、元々強固な意志を持ってたからペルソナに覚醒してたんだと思う。ただ、【ナイトメア】に来たことないから気付かなかっただけなんだ」 寛太は1枚のカードを鍵穴にはめ込む。 寛太にはそれが【剛毅】であると分かる。 そして鍵穴を回し、扉を裏拳でまるでノックをするかのように開いた。 寛太「ペルソナ」 寛太の背後に長い柄を持つ斧を肩に担いだ闘士の風貌を思わせるペルソナが出現する。 寛太のシャドウ?は前日に渉とナギサの前に現した巨人へと変身する。 寛太「叩き潰せ、ベオウルフ!」 寛太のペルソナ、ベオウルフは巨人の足をその巨大な斧で軽々と切断する。 そこに間髪入れずにシグムントの斬撃が巨人の腹部を削り取る。 結菜「あいつ、炎と雷に弱いよ」 玄治「あん?炎は渉だけどよ…」 寛太「任せろ」 寛太はベオウルフを操り、巨人の頭上から一筋の雷を落とす。 渉はそれに合わせてシグムントを操作して巨人の足元から火柱をあげる。 寛太のペルソナと渉達の攻撃によって寛太のシャドウ?は、御門高校のあのリーダーの姿へと変わる。 「くっそ!クソクソクソ!」 そこでリーダーのシャドウは姿を消してしまった。 それに併せて学校も消え失せてしまった。 ナギサ「隠れてしまいましたね」 阿莉愛「逃げ足だけは一流ね」 寛太「おい、これはどういうことだ?」 散々戦っていたのに、今更ながらに寛太は説明を求めてきた。 渉はまた学校で説明すると伝えるが、寛太は「俺は自宅謹慎だ」と言う。 渉「じゃあ、放課後!中央モールの噴水広場へ!」 と言うと今度こそ了承する。 そして渉達は【ナイトメア】から離脱した。 [*前へ][次へ#] [戻る] |