『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
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渉は授業を聞いていたが、ふと窓の外を目にする。
授業中にも関わらず、校門から御門高校の制服を着た見るからにガラの悪い生徒が何人も現れて愛善高校特殊学習棟の窓ガラスを割り始めた。
パニックになる生徒達に先生が教室から出ないようにと指示を出す中、渉は一人の生徒がその生徒達の方へ走っていくのを目撃し、渉も追いかける。
玄治「おい渉、どうした!?」
渉「ごめん、俺、行ってくる!」
渉は玄治だけでなく、先生の声も聞かずにその生徒を追いかける。
渉が外に出ると寛太が御門高校の生徒の集団の前に立っていた。
寛太「帰れ、お前らと遊んでる暇はない」
一般的にドスの効いたと言われるような低い声音でそう言うと何人かは少し怯んでいた。
するとその生徒達の中のリーダーらしき人間が寛太に殴りかかる。
だが、寛太は反撃することもせず、その攻撃を耐える。
他の生徒が次々と寛太に殴りかかっていく。
だが、寛太は殴り返すこともせず、ただ立って彼らの前に立ちふさがる。
流石にまずいのではないか、と思った渉がその集団へと向かって走ろうとした瞬間だった。
寛太以外の全員バタバタと倒れ始めたのだ。
渉はすぐに駆け寄り、倒れた生徒の状態を見ると謎の体調不良だった。
リーダーらしき男は寛太を震える手で指差してこう言った。
「全部、てめえのせいだ!」
と言い放つ。
その後、先生が呼んだ警察が来て御門高校の生徒全員を連れていった。
その後、寛太はその場で先生達に自宅謹慎を命じられ、素直に従った。
その時も渉には御門高校の生徒達に黒い靄が纏わりついていて、寛太からそれが出ていたように見えた。
渉は玄治、阿莉愛、結菜にそれを伝えると3人にも同じように見えたらしい。
渉「行くか」
渉達は今夜【ナイトメア】へ向かった。
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