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『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
5月15日(木)
今日を含め3日間は中間テスト。
渉は事前に少しずつ勉強し、空いている日には暦翔と共に勉強をしたため不安要素は少なかった。

一緒に勉強をして分かったが暦翔はとても頭が良い。
教えるのも上手く、本当に勉強の出来る人間はこういうタイプなんだろうなぁ、と渉は思った。

渉「レキ、勉強に付き合ってくれてありがと」

暦翔「ワタルも元々勉強が出来る方だったからお互い教え合えたし、今回は余裕かもね」

二人はそう話して今日の科目の要点を話し合いつつ、暦翔は自分の教室へと戻った。

阿莉愛が渉の前の席に着き、渉は挨拶をする。

阿莉愛「勉強の調子は?」

渉「うん、レキとも勉強したからバッチリだよ」

阿莉愛「そう、凄いのね」

渉は普段の授業の態度や先生に当てられたときの対応力から阿莉愛もかなり勉強の出来るタイプだと分かっていた。


そんな中、現れたのだ。


玄治「おっす!」

渉「あ、おはよう玄治」

玄治「おうおう、どうしたよ、なんかあったか?」

玄治は教室の物々しい雰囲気に嫌気が刺していたようだった。

阿莉愛「バカはテストなんて気にしないのでしょうね」

玄治「あん?…………なんて?」

玄治は阿莉愛に噛み付こうとしたが、顔色を真っ青にして固まる。

渉「篠崎さん、それは言い過ぎだよ、流石の玄治もテストの日付くらいは覚えてるはずさ」

と渉が笑いながら阿莉愛に言い、玄治を見ると玄治は明後日の方向を見ていた。

渉「玄治……まさか」

玄治「勉強?したした、したよ!?いやーやりすぎて昨日寝られなかったんだよねーアハハハハ!」

玄治は真っ青な顔のまま、席に着く。
そして先生がやって来て解答用紙と問題用紙を配り始める。


渉はほとんど手を止めることなく、問題を解くことが出来た。

ちらっと隣を見ると玄治は鉛筆を転がしていた。



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