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『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
5月9日(金)
放課後、玄治についていくと母親を迎えに行ったところだった。
渉は迷惑かとも思ったが玄治が「気にするな」と言っていたので、渉はついていった。
さらに給食センターの職員も全員問題なく、退院したようだ。

そして玄治、玄治の母親、渉の3人で玄治達のアパートの前まで来たときに玄治のアパートのドアの前に父親が立っていたのだ。
玄治が怒りを露(あらわ)にするが渉がいたため少し落ち着く。

玄治「おい、何の用だ?」

玄治が少し苛つきながらもそう聞く。
すると、今までの事を全て告白して自首する、と言い出したのだ。

玄治「な、あんた…」

「玄治、本当にすまなかった」

玄治「そ、そんな簡単に!……クソっ!」

玄治はあっけに取られてしまい、なんと言えばいいか分からなかった。
そして母親と共に警察署へ行くこととなった時だった。

「自首するが、これを渡しておきたい」

と玄治に宛先が何も書かれていない封筒を手渡した。
そしてそのまま警察署へと向かってしまった。

玄治「気味が悪いぜ、ん」

玄治は封筒を渉に押し付けた。

渉「え?」

玄治「俺、中身開けるのこええから渉に任せた」

渉「そ、そんな!?玄治の家庭の事情を押し付けるなよ!?」

玄治「な、中身がやべえもんじゃなかったら返してくれ、じゃな!」

玄治はそう言うとアパートの部屋へと入っていってしまった。
渉はポストにでも放り込もうと考えたが、頼まれた以上は引き受けようと思った。

その場で確認しようとも思ったが、来週には中間テストがあることを思い出し、後回しにすることにした。



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