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『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
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渉「勝ったのか…」

渉が勝ったのかどうか分からず、呆けているとナギサが後ろから渉の手を取り、笑顔を向けてきた。

ナギサ「渉さん、やりました!あとはあの方に本人の中へと還るようにお話ししましょう!」

と意気揚々と渉に言ってきた。
渉はその笑顔に少し元気を取り戻し、玄治の母親のシャドウに近付いた時、声が聞こえてきた。

??「あーテステス、そいじゃま、ペルソナ使いの活躍によりシャドウは敗北したのだった。だが物語というものは簡単には終わらない」

その声を聞き終えた瞬間、渉の頭上でベンケイが何かからの攻撃を受け止めていた。

渉「な、なんだ!?」

玄治「てめえ……渉達が言ってた【シャドウ使い】か!?」


玄治がそう叫ぶのが聞こえて、渉は状況を把握する。
ベンケイが、巨大な身の丈ほどもある鎌を持ったペルソナ、いやシャドウの攻撃を棍で受け止めていたのだ。

??「物語は幾度となく二転三転します、例えばこんな感じに」

するとベンケイの右側から左手に本、右手に筆を持ったシャドウが現れ、まるで文をしたためるかのような動作を行い、その本をベンケイに向ける。
本からは植物の蔦のようなものが飛び出してくる。

ナギサ「ジャンヌダルク!」

咄嗟にナギサがジャンヌダルクを召喚し、蔦の攻撃をバリアで弾き飛ばす。

??「ありゃりゃーお嬢さん、ダメでしょう、物語の邪魔をしちゃあ」

そう言うと母親のシャドウを挟んで、渉の反対側に本を脇に抱えた少年と一言も話さない少女が現れた。
体つきで少女や少年とは分かったが顔は仮面で隠されていたが、声はくぐもっておらず普通に聞こえる。

トーク「自分は【トーク】って言います、よろしく」

イン「…【イン】だ」

少年はトーク、少女はインと名乗った。
そしてその二人の目の前に一人の男が降り立つ、渉にはそれが誰か分かる。

渉「サイス、お前」

サイス「おやおや、そんなに顔を歪ませたら顔の筋肉が凝るよ?」

サイスが他のシャドウ使いのトークとインを引き連れて渉達の前に現れたのだ。



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