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『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
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玄治「ベンケイ!」

渉「シグムント!」

ナギサが防いでくれている間に二人は左右からペルソナをぶつける。
人形は少し感覚のズラされた攻撃に対応しきれず、態勢を崩す。

「何故…何故だ、玄治、私の願いを叶えてはくれないのかい?」

母親のシャドウが、巨大で不気味な人形が、母親の声で、いつも玄治に優しく話しかけてくる声で語りかけてくる。

そんなシャドウの体をシグムントが深く切り裂き、抉る。

玄治はシャドウを見つめつつ、手をゆっくりとあげながら答えた。

玄治「母さんの気持ちも分かる、今までたくさん苦労も迷惑もかけてきた。叶えられるなら叶えてやりたい」

「じゃあ!」

玄治「でもお前の願いは母さんの願いの一つであって、今絶対叶えなきゃいけないもんでもないはずだ!」

玄治はあげていた腕を一気に振り下ろす。
ベンケイが上空から棍を回しながら滑空する。
そして人形の顔面に棍を叩きつけ、人形の首が胴体から切り離される。

「ああああぁぁぁぁああぁあ!!」

その瞬間、巨大な人形の体から黒い靄が水しぶきのように周りに霧散し、その中心からグッタリとした母親のシャドウが倒れていた。



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