『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
2月10日(火)
渉は放課後に学校の裏山にある社へ一人向かおうとすると、暦翔に発見される。
暦翔「咲綾から聞いた、何があるか分からないし、僕と二人で行こう」
渉「うん」
渉は暦翔の体調も心配したが、彼は大丈夫だと告げて向かうことにした。
渉と暦翔は裏山を30分ほど歩いて進む。
人の手が入っていないせいか、進むのに苦労したがその先に焦げて朽ちた炭の山を見つける。
恐らくこれがかつて邪神が神だった頃の社なのだろう。
渉は暦翔に昨日見た資料のことを話す。
その時抱いた感情も一緒に伝える。
暦翔「たとえ邪神が可哀想な神様だったとしても僕は倒すべきだと思う、もう封印は出来ないし、奴を野放しにしていたら人間は今度こそ皆殺しだろう」
渉「分かってるんだけどさ、俺にはどうしても…」
渉は信じていたものに裏切られたことはない。
いや、自分の親は渉を置いていってしまった、死を以て。
彼の親族も彼を見捨てていった。
その点では裏切られているか──。
暦翔「はぁ…君は本当に良い奴だね、だけど僕は邪神を倒す。みんなを守るためにね。それに消えていったシャドウ使いの仲間達との約束だからな」
暦翔がそう告げると、渉は暦翔の目を見て言った。
渉「うん、分かってるよ。俺も…覚悟を決める」
渉は暦翔と邪神の討滅を誓った。
迷わないように───。
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