『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』 ページ:2 そこには、かつてここが杯紙町と呼ばれる前の田畑だけの村だった頃の事が記されていた。 渉「昔話?…いや、事実か?」 渉はそれを読み進めていく。 かつてここには神様が住んでいた。 場所は学校の裏山に当たる場所だった。 村人の一人がその小さな汚れた社を見つけ、気の毒に思って社を綺麗にし、補強した。 すると村の田畑は大豊作となった。 村人が経緯を話し、村のものは貢ぎ物などを行い、神に感謝した。 すると次の年も大豊作だった。 神様に感謝し、貢ぎ物をすれば村は豊かになると知った村人達はさらに神様の社を大きくし、信仰していった。 その度にこの村は発展していった。 だがある日、時代の流れで様々なものが開発されていき、人がもたらすもので人は豊かになっていった。 そして段々と神への信仰は薄れていった。 神はこれは仕方のないものだと諦めた。 だが、人々がまた現れたのだ。 神は感謝と貢ぎ物を忘れなければ恵みを与えよう、と構えていた。 だが、人々は神への感謝と信仰を完全に忘れていたのか、何の恩恵もくれない神など必要ないと社を壊したのだ。 神は怒りに震えるがそれでもなお、人間を信用しようとした。 だが、人間は崩れた神の社に火を放ったのだ。神はついに怒りを抑えきれず、町に奇病を蔓延らせたのだ。 それはこれからの世代を担っていく10代の若者だけが死に至る謎の奇病だった。 これによりおよそ60名ほどの若い命が死に絶えた。 これを見ていた灰山家の当主とその協力者達は、邪神へと落ちた神を封印し、灰山家の地下深くに閉じ込めたのだ、という。 そしてその事を灰山家を継ぐものに伝えていくを決めたのだという。 [*前へ][次へ#] [戻る] |