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『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
2月9日(月)
1月の邪神封印の失敗から渉達は意気消沈となっていた。
さらに最近また謎の体調不良事件が発生し、【ナイトメア】に向かうも邪神が残したシステムはそのままだったのだ。
ペルソナで倒すことが難しく、暦翔の【サクリファイス】で対処していたが、邪神がまるで息を吐くかのようにいとも簡単に自我を持つシャドウを生み出していくので、とてもじゃないが対応しきれなかったのだ。
暦翔の疲労もピークになり、彼はついに倒れてしまう。
邪神はそんな渉達を嘲笑い、弄んでは消えるを繰り返していた。

渉達は本当に対処する術を失っていた。

そんな中、渉は灰山咲綾に一人呼び出されたのだ。

病室へ向かうと点滴を打ちながらではあるが少しは歩けるようになった咲綾が渉に灰山家の館の鍵と火の手が回っていなかった父親の書斎の鍵を渡したのだ。

渉「これは?」

咲綾「館の鍵とパパの書斎の鍵です。もえちゃってるかもしれませんが邪神について書かれたものがあるかもしれません」

と聞かされる。
渉は「ありがとう」と彼女に伝え、誰にも相談せずに一人で行くことにした。


あれだけの火事があったのに、誰も気にしていなかった。
だがそれでも人は通りを歩いているので人目を避けつつ、裏口から侵入する。
案の定、鍵が掛かっていたので、咲綾から渡された鍵は役に立った。


渉は床が火事で朽ちていないかを慎重に確認しながら書斎へとたどり着く。場所は咲綾から事前に聞いていた。

そして書斎の本棚を探し回ってもそれらしいものは見つからなかった。

渉「暗くなってきたな」

火事で所々煤けているので暗闇では危険が増すと思い、帰ろうとしたその時だった。

咲綾が地下室の鍵を持ち出すために壊したであろう引き出しに一冊の資料があった。



とても古いものだった。



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