『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
1月16日(金)
次の日、暦翔は灰山咲綾から重要な話を聞き、自分がディアナから教えてもらったことを皆に話した。
暦翔「元々シャドウ使いは、邪神を封印するのに使った儀式の重要事項を元にディアナが生み出した存在だったんだ。だから、それを再度実行すれば邪神を封印できるかもしれない」
玄治「マジかよ!?」
阿莉愛「確証はないのよね?」
暦翔「シャドウ使いが扱うシャドウで封印を行うはずだったけど、表裏一体とはいえペルソナで代用できるか分からないからね」
だが、他に手はない以上、それに望みを賭け、渉達はそれぞれ役割を持って実行することを決める。
寛太「だが、肝心の邪神は見つかっていないぞ」
真弥「何かないのか?」
暦翔「それは彼女から聞いたよ、これさ」
暦翔は灰山咲綾が搬送された際にいくつか警察が運び出したものを持ち出していた。
それはかつて邪神が封印されていた箱だった。
暦翔「これを元に結菜と魅奈の二人に索敵してもらえば大丈夫なはずだ」
玄治「じゃあ、早速!」
すぐさま向かおうとする玄治を暦翔が止める。
玄治「なんだよ」
暦翔「焦りは禁物だ、邪神も攻めてこない所を見ると完全に復活はしていない。僕らも少し日を置いてしっかりと準備をしよう」
暦翔がそう口にすると、玄治も「焦って失敗したくねえもんな」と珍しく冷静になり、準備を承諾した。
そこで皆、解散したが、1人暦翔は悩んでいた。
それを魅奈が心配する。
魅奈「暦兄様?」
暦翔「いや、何でもないよ」
暦翔はそう答えるが、やはり疑問は消えていない。
暦翔(灰山咲綾は、邪神が【ナイトメア】を【改造した】と言った。ということは【ナイトメア】自体は昔からあったっていうのか?)
その疑問に答えられるものはこの場に誰もいない。
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