『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
12月25日(木)
クリスマスパーティーの準備のため、朝から買い出しに出かける渉、暦翔、寛太。
暦翔「ワタル、ちゃんと玄治には連絡した?」
渉「うん、本当は9時集合なのに10時半集合って伝えたよ」
寛太「ここまでしなければならないんだな…」
昨日の夜から玄治は料理をしたいとチャットで騒がしくしていたので、渉と暦翔は先手を打ったのだ。
女性陣も阿莉愛、魅奈、ナギサ以外は料理の知識がほとんどないので家の飾り付けをして貰っている。
阿莉愛にはちょっと可哀想ではあるが玄治の見張りをお願いしてきた。
祖父母は昨日と同じくクリスマス会の準備とクリスマス会運営に駆り出されており、1日いないようだ。
寛太主体で買い物を済ませる。
渉と暦翔はほとんど荷物持ち用で駆り出されていた。
渉「俺もちょっとは出来るけど…」
暦翔「僕は料理だけはあまり得意ではないかな」
寛太「安心しろ、料理するときには阿莉愛達に手伝いを頼んで、お前ら二人には玄治を見張ってもらう」
玄治に伝えた10時半頃に渉の家へと到着する。
そしてそれと同じくして玄治が現れる。
玄治「あれ?買い物済んでるな」
渉「あ、ごめんよ、集合時間間違えて教えちゃったよ」
玄治「おいおいしっかりしてくれよ、渉」
玄治は自分が騙されていることに気付かずに渉の背中をバンバンと叩く。
玄治「よし!じゃあ、俺の出番だな」
玄治が台所で手を洗い始めた。
阿莉愛「待ちなさい、今日は女子三人で料理するから」
阿莉愛がそう言うとナギサと魅奈が準備を始める。
しかし、玄治は諦めない。
玄治「お前らの邪魔はしねえよ、俺の培った最高のセンスで最高の料理を作ってやるぜ」
と口にして、寛太が潰していたじゃがいもが入ったボウルを横取り、山椒の入った瓶の蓋をこじ開ける。
そして中身全てをボウルにぶちまけようとした時だった。
渉が慌ててそのボウルを奪い取る。
そして結菜が山椒の入った瓶を奪い取る。
怒る玄治の両手を暦翔が絡めて抑えつつ、寛太が当て身をぶつける。
玄治は白目を剥いて気絶する。
寛太「これでよし」
渉「ナイス連携!」
暦翔「これはペルソナを使っての連携でも使えるかもしれないね」
結菜「ふふーん、そのときは私がサポートしますよー」
真弥「おい、玄治を運ぶから手伝ってくれ」
渉「あ、はい」
その後は滞りなく準備が進み、昼食も簡単に済ませ、料理も寛太達が主体となり、問題なく出来上がった。
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