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『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
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そのナギサに見とれていると、ふと渉は声をかけられた。

渉「え?」

振り返るとそこには暦翔と魅奈がいた。
渉は何の気なしに平然と挨拶するが暦翔は目を逸らしつつ口にする。


暦翔「いやあ、まあ、僕らも兄妹で来ている時点で偉そうに言えた義理はないけど、ワタル、このイルミネーション…カップルがよく見に来るものだよ」


渉はそれを聞き、辺りを見渡す。
確かに少なくはあるが家族連れを見るが、ほとんどがカップルだった。

なんとも言えない微妙な表情のまま渉は、暦翔、魅奈、ナギサを順番に見て、ハッと気が付く。

渉「いいいや、で、でで、デートじゃないから!」

魅奈「そこまで否定すると怪しいです!」

渉「じ、じゃあ、レキは!?」

暦翔「僕は毎年魅奈と見に来てるから」

渉「いや、俺は!」

とそこでナギサが来て、暦翔と魅奈に挨拶する。
ナギサは何故、渉が慌てているのか分からなかった為、純粋に問いかける。

ナギサ「渉さん、どうかされたんですか?」

渉「な、なんでもにゃいよ!?」

ナギサ「??」

首を傾げて不思議そうに渉を眺めるナギサ。
すると暦翔はわざとらしく大きな声と身振り素振りで口にする。

暦翔「ワタル、二人の邪魔はしないから、じゃ!」

と言って魅奈と共に去ってしまった。

ナギサ「お二人も一緒に見れば良かったのに」

そこから、何があったのか渉は明確に覚えていない。
渉はナギサを意識してしまい、ほとんどの記憶がナギサでいっぱいになった。

だから、彼女の笑顔や驚きの表情は覚えているがどこに行ったのかまでは記憶が薄かった。



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あきゅろす。
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