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『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
12月14日(日)
玄治「……あとは…頼んだ…ぜ……」

玄治はその場に倒れ込む。
それを眺めることしか出来なかった渉。



































寛太「遊んでる暇があるなら、少しでも問題を解いて慣れろ」

玄治「テスト、明日からとか聞いてねえよおおお!!」

例によって勉強会。
暦翔の離れに集合していた。
渉、暦翔、玄治、阿莉愛、結菜、魅奈、寛太の7人が集まっている。
ナギサは渉の祖母と出かけていき、真弥はすでに推薦で受かっていてその手続きやら家庭の用事やらで今回は参加していなかった。

寛太は卒業後大学に行くわけではない上に普段の成績から問題はないので玄治にスパルタで教えていた。
でなければ渉達が勉強に集中出来ないからだ。

暦翔、渉、阿莉愛は3人で固まって教え合いながら順調に進んでいた。

玄治「はー…テストのあとになんか楽しみがねえとなぁ…」

結菜「キモイですね、キモイです、はい」

玄治「てめえ!言い過ぎだろ!」

結菜「ふえ〜助けて魅奈ちん!」

結菜はわざとらしく魅奈の後ろに隠れる。
寛太は玄治と結菜、双方の頭を軽く叩いた。

寛太「遊ぶな。玄治本当にスパーリングさせるぞ?…結菜、文化部じゃ耐えられないような筋トレさせるぞ?」

結菜「私はちゃんと勉強してますぅ」

魅奈「そう言ってさっきからやってないでしょ」

魅奈に指摘され、結菜は少し膨れっ面になる。
結菜も勉強が好きではないのでサボっていたのは事実であり、何も言い返せなかった。

寛太「全く…似た者同士かお前らは」

玄治「おいおい待ってくれよ、こいつみたいなマスゴミとは違うぞ」

結菜「聞き捨てなりませんね、私はマスゴミなんかじゃないですよ!正義のジャーナリズムを持ってますよ!」

魅奈「口論の仕方一緒…結菜ちゃん、仲良いね」

寛太「案外気が合うんじゃないか?」

結菜「はぁあ!?玄さんなんか嫌ですよ!それだったら渉先輩の方が良いに決まってますよ!」

渉「え、俺!?」

玄治「俺なんか、とはなんだ!?俺もお前みたい幼児体型嫌だよ!」

結菜「なっ!?結局見た目で選ぶんですね!最低!渉先輩はそんなこと言わないのに!」

渉「あ、あの、俺を巻き込まないで…」

玄治「けっ!スタイルが良い奴を選ぶのは当然だろ!な、渉!」

渉「えぇ……うーん、俺はその人の良いところに惹かれたら見た目とか中身とか気にしないと思うな……結菜は確かに身長は低いけど小さい方が可愛いし、それ以上に大きい自分の信念を持って調査してるし、玄治だって友達や仲間のために全力出してくれるから、俺は二人とも好きだよ」

渉が苦笑しながらそう言うと玄治と結菜はその場で正座して、たった一言「黙って勉強します」と口にした。

渉「ありがとう、期末テスト過ぎたら冬休みだし、頑張ろうな」

渉は二人がやっとやる気を出してくれたかと思っていたが、阿莉愛と暦翔が呟く。

暦翔「君は良い奴だな、本当に」

阿莉愛「女の子にそういうこと普通に言うのね」

渉「え?え?…な、何?…何!?」

勉強により、テストは問題無さそうではあったが、暦翔と阿莉愛のその態度だけはどうしても渉には理解できなかった。


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あきゅろす。
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