『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
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なんと灰山家が燃えていたのだ。
火の手は館全体を包んでいる。
渉達は野次馬を掻き分けて進む。
途中渉一人では難しかったが、玄治と寛太が強引に人を掻き分け、一番前まで出ると警察が規制をかけている現場に居合わせる。
これ以上は入れない事を誘った矢先、暦翔が渉の手を引く。
渉は訳が分からなかったが暦翔は一人の警官に何かを見せると通してもらえた。
渉「れ、レキ!?何したの!?」
暦翔「この町限定だけどね」
暦翔と渉は一台の救急車の前まで来た。
救急隊員が暦翔達に気付いて何かを言おうとするが、暦翔が口にする。
暦翔「怪我人は何名ですか?」
「は?…ひ、一人だが」
暦翔「では、父さんに頼んで病床を確保します、すぐさま黒鐘総合病院に搬送してください」
と口にすると暦翔は父親に電話をかける。
渉はボーッと立っていると、消防車が必死の消火活動をしている横で、救急車に1人の少女が運ばれてきた。
渉がその少女が運び込まれる直前にその顔を見ると、少しやつれていてその黒髪も短かったが、ナギサやディアナの面影がある少女であることに気付いた。
渉「え…ナギサ?…いや、黒髪だからディアナ?…え?」
「友達かい?すまない、すぐに搬送しないと命の危険があるんだ」
先程とは別の救急隊員がそう言うと少女はすぐに黒鐘総合病院へと搬送されていった。
そしてその後二人も警官から追い出され、渉達は集合する。
玄治「ど、どうするよ?」
真弥「今日は解散するしかないな」
渉達は調べるに調べられなくなった為、解散となる。
だが、そこで暦翔が口にする。
暦翔「あの搬送されていった女の子、灰山咲綾かもしれない。父さんに色々と聞いてみるよ」
寛太「今はそこしか得られる情報がないか」
阿莉愛「館も倒壊の危険性はないとは言っているけれど、入れそうにはないわね」
渉「ここは暦翔に任せて、一旦解散しよう。暦翔、何か分かったら連絡をお願い」
暦翔「うん、任されたよ」
そして今度こそ解散となった。
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