『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』 ページ:10 邪神「血迷ったか」 邪神は何もしない。 当然だ、暦翔のペルソナは渉達の方へと飛んでいったのだから。 暦翔「マーリン、お前の力を見せてくれ」 マーリンが左手に携えた杖を振るう。 すると渉達の指についていた指輪が粉々に砕け散ったのだ。 邪神「馬鹿な!?」 邪神がすぐさま命令しようとするが、渉達は自由に動ける。 さらにマーリンが杖を振るう。 渉達の腕には暦翔が身に付けているディアナの腕輪と同じものが装着されていた。 暦翔「これでもうお前はワタル達を操れない」 邪神「馬鹿な、何故だ!何故だあ!」 暦翔「ディアナは信じていたんだよ、人間の可能性に…だから僕はペルソナ使いになれたんだ。これはディアナが信じた僕の、僕らという人間の可能性だ!」 邪神「黙れ、黙れ、黙れ!!」 邪神が暦翔を、マーリンを狙った瞬間だった。 渉が暦翔の前に躍り出る。 暦翔「ワタル!」 渉「やらせるかよ、俺の親友を…やらせてたまるかあああぁあ!!」 その瞬間に、渉の前に扉が現れた。 手に持っているカードは【愚者】でも【星】でもない。 邪神「また…なのか」 渉はカードをセットし、扉を開く。 渉の背後には、光輝く剣と青を基調とした鎧を着こなす騎士が現れる。 渉「ペルソナ!」 渉の開いた扉のカードが示すのは【審判】だ。 渉は邪神に向かってその騎士を走らせる。 その騎士は風を纏いながら、その剣を振るった。 渉「断ち切れ!アーサー!」 渉の新たなペルソナ、アーサーの一太刀で風の刃が邪神の体を切り裂いた。 邪神はすぐさま再生しようとするが、再生されない。 暦翔「油断しすぎじゃないのか」 邪神「黙れと言っている!」 しかし、暦翔はマーリンの魔術で邪神の攻撃を防ぐ。 渉「アーサー!」 暦翔「マーリン!」 アーサーの剣とマーリンが滞空させている剣で邪神の体を切り刻む。 すると邪神は頭だけとなった。 邪神「馬鹿な…人間風情が…」 新たなペルソナである【アーサー】と【マーリン】を使い、二人は邪神に深手を負わせることに成功した。 策を失った邪神は傷を癒すために【ナイトメア】の深奥へと逃げてしまった。 結菜がすぐさま追おうとするが渉が止める。 渉「いいんだ、これで」 渉達は【ナイトメア】から離脱した。 [*前へ][次へ#] [戻る] |